気象庁によりますと、日中の気温上昇や暖かく湿った空気が高気圧の縁をまわるように流れ込んでいる影響などで、北日本から西日本で大気の状態が非常に不安定になっています。
この時間は関東甲信の山沿いや近畿などで局地的に雨雲が発達していて、午後6時までの1時間には、栃木県が那須町に設置した雨量計で57ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また、新潟県が三条市に設置した雨量計で午後5時までの1時間に43ミリの激しい雨を観測しました。
20日午後5時ごろ、新潟県三条市の寺の境内で撮影された映像には、大粒の雨が滝のように降る様子がわかります。
また、屋根から大量の雨水が流れ落ちる様子も確認出来ます。
撮影した男性は、「少し前まで晴れていたのに突然大雨になったので驚いた。1時間ほど強く降ったり落ち着いたりを繰り返していた。近くにある山の上から水が流れ出てきていて不安だ」と話していました。
大気の非常に不安定な状態は、20日夜遅くにかけて続く見込みで、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、急な川の増水に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、「ひょう」に注意するよう呼びかけています。
急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するようにしてください。
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