気象庁は20日、9~11月の3カ月予報を発表した。太平洋高気圧が平年より強く、偏西風が北寄りを流れるため、日本付近は南からの暖かい空気に覆われやすい見込み。全国的に10月ごろまで気温は高めで、残暑が厳しい秋となりそうだ。

厳しい残暑となった敬老の日、東京・銀座を行き交う人たち。都心の最高気温は33.3度だった=2023年9月18日

 予報によると、関東以西の3カ月の平均気温は「平年並み」の確率が30%で、「高い」が最も大きく60%、「低い」は10%。気象庁は「季節進行が遅く、9月に入っても場合によっては猛暑日(最高気温35度以上)となる所がある」として、秋も引き続き熱中症に注意するよう呼びかけた。  関東地方は昨年秋も残暑が厳しく、埼玉県熊谷市では9月19日に最高気温35.4度を観測するなど、9月の猛暑日が計6回。東京都心でも秋(9~11月)の平均気温が平年を2.1度上回り観測史上最高となるなど、記録的に暑い秋だった。(宇佐見昭彦)  

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