19日午前0時50分、突然、周囲にごう音が響き、部屋に飾られたカエルの置物や「あかべこ」が大きく揺れ、置物のカエルの頭は前後左右に激しく揺れています。

茨城・日立市で震度5弱を観測する強い地震が起きた瞬間の映像です。

震源から5kmほど・撮影者:
すごい「ゴー」という地鳴りのあとにすごい揺れが来ました。これはなんかすごいの来るぞと思ったので、頭(の中)で備えて。

震源地は茨城県北部、地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されています。

地元住民:
ガタガタっと来たんで飛び起きました。下まで降りてシャッターを開けて、すぐ逃げられるような体勢だけはとりました。

地元から不安の声が上がった深夜の地震。
実は立て続けに2回発生しました。

地元住民:
すぐ気づきました。下から地鳴るような、ドドドドッて来て、すぐ飛び起きました。(地震が)2回続いたから、逃げようかなと思うくらいちょっと怖かったです。

地元住民:
(地震の)2分後くらいにもう一度大きな地震がありました。

1回目の地震は震度5弱の揺れが起きる2分前の午前0時48分、茨城・日立市と高萩市で震度4を観測しました。

茨城県北部のほぼ同じ震源で、わずか2分間隔で立て続けに発生した2つの地震。

日立市内で撮影された映像で2つの地震の揺れ方を比較すると、1回目の震度4に比べると、確かに震度5弱の揺れが大きく激しいことが分かります。

震源から5kmほど・撮影者:
1回目で目覚めて、2回目で何かこれはすごいのが来るぞみたいな。最近だとやっぱり南海トラフ臨時情報が出たので。

住民の頭によぎったのは南海トラフ巨大地震でした。

地元住民:
南海トラフも起きそうになったり、能登半島地震もあったので、「もしや」というのは思いましたね。

8月8日、南海トラフ巨大地震への注意を呼びかける「臨時情報」が初めて発表され、15日に解除されたばかり。

このタイミングでの相次ぐ地震の発生に、SNSでも「茨城で立て続けに地震。本当に南海トラフ大丈夫?」「ここ最近、地震が頻発してるから近いうちに南海トラフ起きないか怖い」など、続々と南海トラフとの関連を不安視する投稿がみられました。

茨城で立て続けに起きた地震は南海トラフとの関連はあるのか、専門家に聞きました。

東京大学地震研究所・笠原順三名誉教授:
マグニチュード5ぐらいの地震が2つ続けて起きたということは非常に特徴的ではあるが、かなり南海トラフからは離れている。これがすぐ南海トラフに影響を与えるまでは言えない。

専門家は「すぐに南海トラフに影響するとはいえない」としながらも、「南海トラフを挟んで西側東側で活動が活発化しているということはあるので、やはりかなり警戒する必要はあると思う」としています。

今回の地震で、これまでにけが人は確認されていないほか、茨城・東海村にある東海第二原発に異常はないということです。

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