文部科学省は、2024年4月に実施した24年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を発表した。都道府県別の成績は小学校、中学校ともに、秋田、東京のほか、北陸地方の石川、福井が上位に入った。
全国学力テストは、国公私立の小学校6年生、中学校3年生を対象に毎年行われている。今年度は小学生約96万人が国語・算数、中学生約90万人が国語・数学を受けた。
教科ごとの平均正答率は、小学校は国語67.8%(前年度比0.4ポイント増)、算数63.6%(同0.9ポイント増)。中学校は国語58.4%(同11.7ポイント減)、数学53%(同1.6ポイント増)だった。
中学校の国語の平均正答率は、19年度に現在の出題形式となって以来、過去最低となった。「話す・聞く」「書く」「読む」の技能別では、「読む」が最も低い48.3%で、前年度に比べて15.7ポイント下がった。問題形式別では記述式の正答率が46.1%と低く、無回答率が14.8%に上った問題もあった。
文科省の国立教育政策研究所は「難易度は年によって変わるので過去の成績と単純比較できない」とした上で、「子どもたちが文章のテーマをしっかりとらえられるように、授業を強化する必要がある」としている。
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