東京・歌舞伎町の大久保公園で売春目的の客待ちをしたとして、警視庁新宿署は24日、売春防止法違反(客待ち)の疑いで、住所不定、無職の女(28)を23日に逮捕したと発表した。客待ち行為は従来、女性が男性とホテルを利用する際などに現行犯逮捕してきたが、同庁は今回初めて、過去の行為を対象に通常逮捕した。

◆保安課「過去の行為での逮捕もあり」

 逮捕容疑では11日午後6時半ごろ、新宿区歌舞伎町2の大久保公園北側道路でガードレールに腰をかけ、買春目的の男性から声を掛けられるのを待ったなどとされる。調べに「弁護士が来るまで何も話さない」と黙秘している。

東京・歌舞伎町(一部画像処理)

 新宿署では、女が昨年から5回以上にわたり客待ちを繰り返し、買春客とホテルに入ったことなどを確認。23日夕に同公園で客待ちしていたところを捜査員が身柄を押さえた。  客待ちの女性同士が摘発を免れようと、口裏を合わせて「友人を待っていた」などと偽装するケースがあり、同庁保安課は「過去の客待ち行為でも逮捕されることがある」としている。  大久保公園周辺では近年、ホストクラブへの借金返済や生活困窮などのため売春する客待ちの女性が急増。警視庁が取り締まりを強化している。昨年に売春防止法違反容疑で現行犯逮捕されたのは17~56歳の140人で、今年も23日現在、すでに21人となっている。同庁は本人の希望に応じ、福祉事務所や東京都女性相談支援センターなどと連携しながら立ち直りを支援している。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。