三重県熊野市の七里御浜海岸で17日、熊野大花火大会が行われた。高速で走る船上から花火を海上に投げ入れる「海上自爆」や、洞窟に大音響がこだまする「鬼ケ城大仕掛け」、直径約600メートルの半円が広がる「三尺玉海上自爆」など、約1万発の花火が大観衆を魅了した。
今年は10年ぶりの土日開催とあって16万人の人出(市観光協会発表)でにぎわった。15日まで南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出されていたこともあり、会場の入り口などでは津波からの避難経路を示した地図が配られた。
熊野の大花火は、江戸時代に初盆供養のために寺などで上げた花火が起源で、約300年の歴史があるという。(菊地洋行)
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