大麻とみられる違法薬物を譲り受け、使用していたとして、北海道警は24日、20代の男性巡査2人を懲戒免職処分とし、発表した。3月19日に麻薬特例法違反(規制薬物の譲り受け)容疑で札幌地検に書類送検していた。「興味本位だった」などと2人とも容疑を認めているという。

 道警によると、2人は昨年10月、知人の男と札幌市内で待ち合わせ、大麻だと認識しながら有償で譲り受けた。その場で3人で吸ったほか、その後も個別に使ったという。昨年12月、警察外部からの情報提供でわかった。

 捜査関係者によると、知人の男も昨年10月当時は警察官で、3人は2022年4月採用の同期だった。別々の警察署で勤務し、違法薬物の捜査は担当していなかった。男は発覚前に退職したが、薬物事件の容疑者として逮捕された。道警は、入手経路など捜査の必要性があるとして、詳細を公表していない。

 監察官室によると、他の警察官への広がりはないとみられる。親谷光博・監察官室長は「警察官としてあるまじき行為であり、深くおわびする」とコメントした。(新谷千布美)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。