強い台風7号は、福島県に17日未明に最接近するとみられている。台風はこれから16日昼にかけてさらに発達し、950ｈPaで16日午後に房総半島に接近。16日の夜遅く北緯36°茨城県沖で東へ転向。北緯36°以北で東へ転向しない場合は、福島県浜通りでは総雨量で200ミリ以上になる可能性もある。
警戒ポイントは【浜通りの大雨】【福島県全域の暴風】【高波8メートル】
◆福島県 中・浜通りの雨のピークは16日夜から17日朝
◆暴風のピークは16日夜から17日昼
＝＝＝災害発生リスク＝＝＝
《浜通りの川の増水・氾濫》
台風が北上する前、阿武隈高地東斜面で16日朝から本降りの雨になる。そして、16日夕方から台風外側の雨雲アウターバンドがかかため、川幅が狭い浜通りでは100ミリ超えると洪水災害リスクが生じ、雨脚の強まるタイミングで内水氾濫が発生する可能性がある。また200ミリを超えると、広範囲で川の氾濫が発生するおそれ。
浜通りには土砂災害警戒情報が、中通りは大雨警報が出される可能性がある。
《浜通りと中通りの暴風》
台風が真上を通過しなくても、風は暴れる。16日夜から17日昼にかけて 浜通りは瞬間で25メートル以上（いわきでは３０メートル）
中通りでも20メートル以上（山では30メートル）
停電、果実の落下、農業用ハウスの損壊の恐れあり。
《海は波高8メートル》
17日は大潮で満潮が午前0時。高波が沿岸に押し寄せる。港湾施設は高波に対する備えを。
（気象予報士・防災士 福島テレビ・斎藤恭紀）
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