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 住宅に設置された防犯カメラの映像には、隣の家に向かって生卵を投げる様子が映っている。こうした嫌がらせをした疑いで50代の女が逮捕された。被害女性によると、嫌がらせを4年半前から毎日、多い日には2パック分20個の生卵が投げつけられたということだ。

■隣家に「生卵」投げつけ…50代女を逮捕

被害を受けた女性(50代)
「ありとあらゆる嫌がらせをやってましたね」

 14日、番組の取材に答えたのは、岐阜県に住む50代の女性だ。

 被害に遭った女性の自宅に設置された防犯カメラの映像を見ると、隣の家の窓がゆっくりと開くと、何やら白い玉のような物が投げ込まれ衝撃音が走る。

 その後、映像には大きな音を聞いて被害女性が通路に見に来る様子が映っている。

被害を受けた女性
「ビックリしました。庭中、生卵があって。全部で20個くらいかな」  投げ込まれていたのは、なんと「生卵」だ。

 別の日にも、投げた卵はわずかに被害女性の家には届かず。すると、画面下から現れた人物が落ちた卵の殻を拾い被害女性の敷地へ投げ入れる様子も見られた。

 多い時で一日に2パック分、およそ20個の生卵が投げられたこともあったという。 被害を受けた女性
「今のは壁直撃、今の出窓、今のは外のボックス当たったっていうのがね、音で分かるようになって」

 防犯カメラの映像をもとに警察は、被害女性の敷地に生卵を投げ入れた疑いで、隣に住む50代の女を逮捕し送検。警察の調べに対し、女は「やっていません」と容疑を否認しているという。

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■2019年ごろから突然始まる…悪臭も

■2019年ごろから突然始まる…悪臭も

被害を受けた女性
「ある朝、朝ごはんを食べてたら白い物がひゅっとリビングの前を横切るんですよ。何かと思ったら卵で…」  被害者によると、この行為は2019年ごろに突然始まったという。 被害を受けた女性
「(隣に住む女と)会ってもいなければ話してもいない状況でした」

 理由が分からないまま卵を投げつける行為はおよそ4年半にもわたり続けられたという。

被害を受けた女性
「落ちないんです卵って。本当に細かい穴があるんです、外壁材って。卵が入って黒くカビてしまう」  この猛暑のなか、エアコンの室外機に卵の殻が張り付き1台は使えない状態に…。そのうえ、防犯カメラを増やしたり、壁の掃除などで総額200万円以上の費用がかかっているという。 被害を受けた女性
「私が掃除してました。(掃除をしても)すぐ投げてくるので悲しい」
「いつもだったらここにいられないです、においで」

 さらに、ほぼ毎日、卵を投げつけられた場所には腐った卵の悪臭が漂うという。

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■ブラジャーや金魚鉢が投げ込まれたことも

■ブラジャーや金魚鉢が投げ込まれたことも

 投げ込まれたのは卵だけではなかった。

 2021年5月に撮影された映像。被害女性の畑に向かって右側の建物部分から、畑に白い布のような物が投げ込まれる。

 投げ込まれたのはなんと「ブラジャー」。別の日にも畑にブラジャーが投げ込まれていた。

 さらに、投げ込まれたのは丸い透明な容器。重さがあるのか、投げた瞬間にグラグラと揺れているのが分かる。

 投げ込まれたのは「金魚鉢」。人に当たっていれば、大けがをする危険な瞬間。

 他にも蛍光灯やカッターの刃など危険な物が投げ込まれることもあったという。

被害を受けた女性
「まだローンも残っていますし、もし売りに出しても買う人もいなくて手の打ちようがない」

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■近隣トラブルに救いの手は?

■近隣トラブルに救いの手は?

 今回、女が逮捕されたことで平穏な暮らしが取り戻せたと話す女性。しかし…。

被害を受けた女性
「被害者がお金とか時間とか被害を受けるのではなく、守られる法律とかしっかりしてくれると良い」

 近隣トラブルに救いの手はあるのか。専門家はこう話す。

近隣トラブルに詳しい
杉山大介弁護士
「壁を傷つけるような行為も建造物損壊の問題になる(可能性)。200万円以上の出費が強いられているので、損害賠償請求していい次元に達している。捜査機関に動いてもらって、刑事事件化はすごく有効な手段。一時的な平穏を何度も獲得していくのが最大限できること」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年8月15日放送分より)

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