いざという時のために、水を備蓄している人も多いと思いますが、保存できる期限を気にしたことはありますか?
■すぐにできる「水道水のくみ置き」
今年2月に行ったアンケート(プレミアムウォーター調べ)では、「災害時に不安に感じること」の1位(82.2%)は「断水(水道水が使えない)」でした。 また「防災グッズの中で重要なものは何ですか?」という問いには、2位以下を大きく引き離して「飲料水」が1位(73.1%)でした。日常生活でも使う場面が多い水ですので、みなさん不安に思って重要性を感じていると思います。
一方で、今は夏休み。旅先、帰省先などで、十分な水の備蓄がないという場面もありますよね。そういった時でも、すぐにできる対策があります。
それは、ペットボトルに水道水を入れて部屋のすみで保管する「水道水のくみ置き」です。
「水道水のくみ置き」をする時の“3つのポイント”を東京都水道局に聞きました。
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■東京都水道局に聞いた“3つのポイント”■東京都水道局に聞いた“3つのポイント”
1つ目のポイントは「煮沸はNG」です。水道水を沸騰させると消毒用の塩素がなくなってしまうそうで、蛇口からそのまま水道水をペットボトルに入れるのが良いそうです。
2つ目のポイントは「水はギリギリまで入れる」です。
市販の飲料水だとペットボトルの中の液体とふたの間にすき間がありますが、すき間があると有機物や雑菌が入りやすくなりますし、空気に触れやすくなることで塩素が減ってしまうそうです。そのため、水はギリギリまで注いだほうが良いとのことです。
そして、3つ目のポイントは「光を避け暗い所で保管」です。
実は、塩素は紫外線に弱い性質があります。直射日光だけではなく、蛍光灯の光にも紫外線が含まれているため、できれば物置など光が届きにくい場所で保管するのが良いとのことです。
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■水道水、一体どれぐらいの期間保存できる?■水道水、一体どれぐらいの期間保存できる?
この“3つのポイント”をふまえたうえで、水道水は一体どれぐらいの期間保存できるか、次の3つの選択肢の中から正しいものを選んでください。 (A):3日間(B):1週間
(C):1カ月間
正解は、「(A):3日間」です。
東京都水道局によりますと、塩素の消毒効果が持続するのが常温で3日間だということです。また、いつ水を入れたか忘れてしまうこともありますので、水道水を入れた日付を書いて貼っておくのをおすすめします。3日間を過ぎてしまった場合、飲まなければ使っても大丈夫なのだそうで、トイレなどの生活用水に使用すれば節水にもなります。
私たちが飲むために必要な水の量は1人あたり1日で3リットル。これを目安に、3日分ほど用意しておくといいということです。(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年8月14日放送)
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