■台風7号 強い勢力で関東直撃の恐れ
台風7号は暴風域を伴って日本の南海上を北上しています。台風が進む海域は海面水温が30℃以上と非常に高く、陸地ギリギリまで発達を続けるとみられています。
きょう(水)夕方には小笠原諸島に最接近し、あす(木)夜には強い勢力で伊豆諸島を直撃。16日(金)には発達のピークの状態で関東に接近、上陸の恐れがあります。
きょう(水)昼時点では、関東に近づくタイミングで「強い」勢力、中心気圧は950hPaと予想されています。
中心付近の最大風速ごとに
・33m以上44m未満:「強い」
・44m以上54m未満:「非常に強い」
・54m以上 :「猛烈な」
と定義されています。
今回の台風7号は、関東接近時に「強い」勢力で、中心付近の最大風速は40m、最大瞬間風速は60mです。台風の中心が接近する恐れのある伊豆諸島ではあす(木)と16(金)に、関東地方では16(金)に最大瞬間風速60mの猛烈な風が予想されています。
前回、強い勢力で関東に上陸した台風は、2019年の15号です。この時は、千葉市で最大瞬間風速57.5mを観測するなど首都圏で記録的な暴風となりました。電柱の倒壊や通信線の断線により大規模な停電が発生、各地で断水や交通機関にも大きな影響が出ています。今回の台風7号もこれに匹敵する勢力で、同じような影響が出る恐れがあります。■今からできる台風対策は?
停電に備えて携帯電話のバッテリーを満タンにしておきましょう。また、ペットボトルの水を凍らせておくと、停電時に保冷剤として使用することができます。断水に備えてお風呂の水をためておくとよいでしょう。非常食や飲料、懐中電灯もすぐに手にできる場所に移動しておいてください。
次のページは ■酷暑列島 大阪で観測史上最高に迫る暑さ■酷暑列島 大阪で観測史上最高に迫る暑さ
きょう(水)も東海から西日本で危険な暑さが続きます。大阪の予想最高気温は39℃で、1883年からの観測史上1位(39.1℃)に迫る見込みです。
福岡・太宰府や熊本・甲佐、兵庫・郡家は、きょうで27日連続の猛暑日となり、国内の猛暑日連続記録をさらに更新する見通しです。
甲府36℃ 21日連続(過去最長) 名古屋38℃ 21日連続(過去最長)
岡山37℃ 21日連続(過去最長) 高松 36℃ 20日連続(過去最長)
佐賀38℃ 21日連続(過去最長) 熊本 38℃ 24日連続(過去最長)
■大気不安定 山・川レジャーは天気急変に注意
全国的に大気の不安定な状態も続きます。台風5号の影響で記録的な大雨となった東北でも非常に激しい雨が降る恐れがあります。地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害に注意が必要です。
関東から西日本も午前中から局地的に雨雲が発達していますが、午後はさらに広い範囲で雷雨となる恐れがあります。山や川のレジャーは特に空模様の変化にご注意ください。
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