8日に震度5強を観測した宮崎市。地震で帰宅が困難となった人に無料でパンを配った宮崎駅前のベーカリーが話題を呼んでいます。
ザ・ベーカリー18 重富朝登さん
「2008円になります」
宮崎市のJR宮崎駅ビルの中にある「ザ・ベーカリー18」。宮崎県産の小麦粉を使った手作りパンが人気です。
8日に発生した地震の後、宮崎駅では列車の運休が相次ぎました。
店の前にあふれる帰宅困難者の姿を見た経営者の重富さんは、ある決断をしました。
ザ・ベーカリー18 重富朝登さん
「パンが150から200個余っていたんですけど、無料配布させていただきました」
店には長蛇の列ができ、40分ほどですべて配り終えたといいます。
ベーカリーを経営する前は消防士だった重富さん。
地元でライフセーバー協会の理事を務めるなど、転職した今も市民を守る活動を続けています。
ザ・ベーカリー18 重富朝登さん
「(熊本への災害派遣で)衣食住に困る人達を見ていたので、私たちはパンがあるので、食の部分で何か帰宅困難者にできないかと思って無料配布した」
消防士の経験を踏まえた、とっさの判断が多くの人に安心をもたらしました。
ザ・ベーカリー18 重富朝登さん
「色んな方から、あの時うれしかった、おなかがすいていたし不安だったからパンを食べてほっとしたと聞いて、やってよかった。(今後も)その時にできることをやれればと思う」
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