日本の南を北上している台風5号は、8月10日からの3連休中に東北地方に接近・上陸する恐れが出てきました。
岩手県内への影響について吉田気象予報士が解説。
吉田裕美気象予報士:
台風5号の最新(9日午後3時時点)の予想進路図です。
予想が更新されるたびに西寄りに進路が変わってきていて、予報円の中心を通ると9日朝の予想では岩手県内直撃でしたが、最新の予想では宮城県直撃に変わってきました。
まだ予報円が非常に大きくなっていますので予報にぶれがある状態ですが、これと同じように東から回り込む異例のコースで県内に上陸した台風が過去に一度だけあります。
8年前の2016年8月30日、台風10号が大船渡市付近に上陸しました。
台風が岩手県に上陸したのは観測史上初めてのことです。
県内では沿岸を中心に猛烈な雨を観測し総雨量が約300ミリの大雨となった所もありました。
また宮古では最大瞬間風速37.7メートルを観測。
小本川の氾濫により岩泉町の高齢者福祉施設で9人が亡くなるなど県内では合わせて28人が亡くなり1人が行方不明となっています。
この時よりも今回の台風はスピードが遅いので沿岸では大雨が続く可能性があります。
雨と風の予想を見ると台風が北上するのに伴って10日は沿岸で北よりの風が強まり始めます。
11日は沿岸中心に雨が降りそうです。
そして台風が上陸すると見られる12日にかけては非常に激しい雨や場合によっては猛烈な雨が降る恐れがあります。
沿岸を中心に多い所で総雨量が300ミリを超えて大雨となるかもしれません。
また海上は猛烈なしけとなるので海には近づかないようにしてください。
まだ数日先のことですのでこのあとも予報が変わる可能性はあります。
最新の情報をこまめに確認し早めの備えが必要です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。