8日午後4時42分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、最大震度6弱を観測しました。タイムラインで最新情報をお伝えします。
伊丹―宮崎間で計5便が欠航[18:20]
全日空によると8日午後6時20分現在、大阪・伊丹空港発宮崎空港行きのNH1155便(乗客73人)が、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震の影響で宮崎空港に着陸できず、福岡空港にダイバート(目的地変更)し、午後6時13分に着陸した。地震の影響で、伊丹と宮崎の両空港を結ぶ計3便が欠航を決め、計320人に影響が及んだ。日本航空によると同6時25分現在、伊丹と宮崎を結ぶ計2便が欠航を決めた。
和歌山知事「常に緊張感を持って対応」[18:15]
和歌山県庁には、岸本周平知事や県幹部ら県庁別館に集まり、午後6時から県災害対策本部会議が開かれた。
南海トラフ地震の「臨時情報」の仕組みについて説明や和歌山地方気象台の職員からの地震の状況の説明があったという。
会議が終わった後、岸本知事は報道陣の取材に応じ、「県に津波注意報は出ていない状況ですが、県民のみなさんにはできるだけ海には行かないようにこの場を借りてお願いしたい。南海トラフの初めての臨時情報が発令された。常に緊張感を持って県庁としては、調査結果を待って対応したい」と話した。
土佐くろしお鉄道が運転見合わせ[18:00]
土佐くろしお鉄道(高知県四万十市)は、南海トラフ地震臨時情報の発令を受け、中村・宿毛線全線で列車の運転を見合わせた。同社は、7月に臨時情報への対応を含めたマニュアルを策定したばかりだった。
同社によると、臨時情報の発令を受け、走行中の列車が午後6時ごろに終着駅に着いた段階で全列車の運行を見合わせた。再開のめどは午後6時時点では立っていない。担当者は「臨時情報の今後の状況次第」としている。(亀岡龍太)
岸田首相「引き続き強い揺れに注意を」[17:45]
宮崎県で震度6弱を観測した地震の発生を受け、岸田文雄首相は出席していた会議でのあいさつで、「南海トラフ地震臨時情報が発表されている。引き続き強い揺れに注意し、命を守る行動をお願いする」と述べ、余震への注意を呼びかけた。
首相は地震発生前の午後4時半過ぎから、首相官邸で開かれたデジタル行財政改革に関する会議に出席。会議中も複数回、秘書官らからメモを受け取っていた。1時間あまり続いた会議の終了前に発言し、「国民に対する情報提供と住民避難等の被害防止措置の徹底、被害状況の早急の把握、被災者の救命救助等の災害応急対策の3点を指示した」などと述べた。
気象庁の会見始まる[17:45]
日向灘を震源とし、宮崎県日南市で震度6弱を観測した地震について、気象庁の会見が8日午後5時45分から始まった。地震で揺れが強かった地域は、家の倒壊や土砂災害の危険、今後の地震や雨に十分注意するように呼びかけた。
高知県が危機管理連絡員会議[17:40]
南海トラフ地震臨時情報の発表を受け、高知県庁は各部担当者が集まる「県危機管理連絡員会議」を午後5時40分から開催した。県危機管理・防災課の重森哲也課長は「政府が調査をしており、2時間程度ののちに発表がある。今後、警戒・注意になることを前提に準備をお願いしたい」と呼びかけた。
日豊線など運転見合わせ、新幹線は運転再開[17:40]
JR九州によると午後5時40分現在、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震の影響で、日豊線、日南線、宮崎空港線、吉都線、鹿児島線、肥薩線の一部区間で運転を見合わせている。九州新幹線と西九州新幹線の全区間でも一時運転を見合わせたが、運転を再開させた。
【動画】日向灘を震源とする地震時の博多駅前の様子=YouTube朝日新聞LIVEから官房長官「引き続き地震に注意を」[17:30]
宮崎県で震度6弱を観測した地震の発生を受け、林芳正官房長官は臨時の記者会見を開いた。林氏は「九州電力川内原発をはじめとする原子力施設については、現在のところ異常があったとの報告は受けていない」と明らかにしたうえで、人的・物的被害について「確認中だ」と述べた。「南海トラフ地震との関係性については現在、調査中だ」とも語った。
林氏は「人命第一の方針のもと、被害状況の把握と救命救助などの災害応急対策に総力を挙げて取り組んでいる」と強調。国民に対し、「引き続き震度6弱程度の地震の発生に注意するとともに、揺れの強かった地域では自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意しつつ、行動してほしい」と呼びかけた。
宮崎市の酒屋で瓶200~300本割れる[17:30]
宮崎市内の酒屋「酒のしがらき」では、商品の酒瓶が割れるなどの被害に見舞われていた。店で働く信楽純子さん(59)によると、焼酎やワインなどの瓶が200~300本割れたという。棚に並んだ酒瓶が倒れたり、冷蔵庫の扉が開いて冷蔵庫内にある酒瓶が飛び出すなどした。「店内の床にはガラスが散らばり、酒で水浸しになった。また地震が続いたらと思うと心配」と話した。
建物倒壊1件、電柱3カ所で倒れる[17:25]
日向灘を震源とする地震で、宮崎県警は8日夕、県内の被害状況を発表した。午後5時25分時点で、110番通報は10件。人的被害はなく、建物の倒壊が1件、電柱が3カ所で倒れ、道路の3カ所がふさがれている。
JR四国、海岸近くの路線で運転見合わせ[17:01]
最大震度6弱を観測した地震の発生を受けて、JR四国は牟岐線の由岐駅(徳島県美波町)―阿波海南駅(同県海陽町)間と、土讃線吾桑駅(高知県須崎市)―土佐久礼駅(同県中土佐町)間で列車の運転を見合わせていると発表した。同社によると、いずれの区間も線路が海岸に近い。
警察庁が災害警備本部[17:00]
日向灘を震源とする最大震度6弱の地震を受け、警察庁は警備局長を長とする災害警備本部を設置したと発表した。設置は午後4時44分。被害情報の収集にあたっている。
首相、国民への情報提供などを指示[16:50]
宮崎県で最大震度6弱を観測した地震の発生を受け、岸田文雄首相は、津波や避難に関する国民への情報提供を適時、的確に行うとともに、被害防止の措置を徹底すること▽早急に被害状況を把握すること▽地方自治体と緊密に連携し、人命第一の方針のもと、政府一体となって救命・救助などの災害応急対策に全力で取り組むこと――の3点を指示した。
政府は地震発生直後、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、情報収集などの対応にあたっている。
今夜はすぐに逃げられるよう準備[16:45]
震度5弱を記録した宮崎県小林市の西山理保さん(52)は「52年生きてきて、この地震は初めての経験だった。壁掛けの時計が外れて飛んできて、そばにいたら大けがだったかもしれなかった。冷蔵庫の扉も開いた。すぐに戸を開けて、いつでも高齢の母と逃げられるようにした。感覚的には、波打つような揺れに感じた。また、来るのでは…と怖い。今夜はすぐに逃げられるような準備をして寝ます」と語った。
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