2024年も夏に向け、厳しい暑さが予想される中、4月24日からこれまでの熱中症警戒アラートよりも一段強い“熱中症特別警戒アラート”の運用が始まる。暑さから住民の命を守るため、昨夏に平均気温が全国1位となった新潟市も対応にあたる。
今夏も“気温の高い傾向”
2023年、猛暑日が連日続くなど危険な暑さが続いた新潟県内。新潟市中央区の平均気温は平年よりも4.1℃高い30.6℃で8月の全国最高となった。
この記事の画像(8枚)県内では5月から9月までの間に熱中症により、救急搬送された人の数は2000人を超えた。
そして4月23日、新潟地方気象台は県内を含む北陸地方の5月からの3カ月予報を発表。
2024年の傾向について、山本浩気象情報官は「早い段階での真夏日・猛暑日が発生しやすい。夏に向けて十分な熱中症対策を早めにとるなど健康管理に注意してほしい」と呼びかけた。
北陸地方は暖かい空気に覆われやすいため、気温の高い傾向が見込まれるという。
“熱中症特別警戒アラート”運用開始
2024年も予想される危険な暑さ。こうした中、環境省などは4月24日から新たに「熱中症特別警戒アラート」の運用を始める。
これまでの熱中症警戒アラートから一段強い呼びかけで、気温や湿度などから算出される「暑さ指数」が、それぞれの都道府県内の全地点で35以上と予測される場合に発表され、屋外でのスポーツイベントの自粛やこまめな水分補給などを促す。
自治体は“クーリングシェルター”指定
さらに自治体も対応が求められる。
自治体は事前に冷房設備がある施設を“クーリングシェルター”に指定し、特別警戒アラートが発表された際には住民に対し、施設を開放することが義務付けられる。
新潟市中央区にある市立中央図書館内のカフェもある休憩スペースは特別警戒アラートが発表された際、住民に暑さをしのいでもらうクーリングシェルターの一つに指定されている。
新潟市では現在、公共施設140か所のほか、協力する民間施設の指定も進めているという。
新潟市環境政策課の小出亮介係長は「警戒情報が出された際は市民の皆さんに確実な情報を届ける。身近な存在として認識して気軽にお使いいただければと思う」と呼びかけた。
危険な暑さから命を守るべく始まる熱中症特別警戒アラート。2024年は10月23日まで運用される。
(NST新潟総合テレビ)
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