横浜市は7日、小児がんを患う子ども同士の交流機会をつくろうと、インターネット上の仮想空間「メタバース」を利用し、ゲームなどを通じてコミュニケーションを図る取り組みを発表した。山中竹春市長は記者会見で「安心して楽しみながら参加できる居場所を作りたい」と述べた。市によると、自治体主催の取り組みは全国で初めて。

 小児がん治療では、薬の副作用で脱毛などが起きうるが、メタバース上ではアバター(分身)を使い参加できる。小児医療心理学の専門家による監修を受け、市内で小児がん治療に取り組む三つの病院と連携する。

 試行イベントとして、小児がん患者ときょうだい50人程度が対象の交流会を21日に予定する。

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