この調査は5日、琉球大学の中村崇准教授などの研究チームが本部町の3つの地点で行いました。
このうち潮の流れが穏やかな地点では、水温が30.3度と高く、水深2メートルから4メートルの浅瀬に広がるほとんどのサンゴが白化していることが確認されました。
白化は、サンゴに共生して栄養を供給する「褐虫藻」と呼ばれる植物プランクトンが水温の上昇などで失われる現象で、水温が30度以上の状態が続くと起きると考えられています。
沖縄周辺の海水の温度は、先月は解析値のある1982年以降で最も高くなっていて、中村准教授は「気温が高い状態がこの先さらに続いて、台風が接近しない状態が続くと、白化したサンゴが死ぬ確率が増え、サンゴ礁の生態系のバランスが崩れることが心配される」と指摘しています。
中村准教授によりますと、沖縄本島周辺で深刻な被害が起きた1998年の白化に匹敵するおそれがあるということで、今後さらに範囲を広げて調査することにしています。
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