警察官らによる一連の不祥事の再発防止策をまとめた鹿児島県警は、報告書を発表した2日の記者会見で、新たに現職警察官が6月に飲酒運転をした疑いが浮上していると明らかにした。前生活安全部長が5月末に国家公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕され、県警の信頼が大きく揺らぐ中で、さらに不祥事が起きていた。

 牛垣誠首席監察官によると、警察官は6月、県内で二日酔いの状態でバイクを運転した疑いがある。人身事故ではないという。捜査中を理由に詳細な説明は避けたが、今回の再発防止策で飲酒運転対策も取り上げているため発表したと説明した。野川明輝本部長は「(捜査の結果)仮に公表しない水準だとしても、今回は公益に資するだろうと考えた」とした。

 飲酒運転をめぐっては、南さつま署員も道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で5月中旬に書類送検=不起訴=されている。(加治隼人)

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