東京都大田区立小のPTAで、2020年度から23年度までの4年間で約600万円の使途不明金があることがわかった。口座は会計担当だった役員が管理していて、PTA側は民事訴訟や警察への被害届の提出も視野に、対応を協議している。
PTA関係者や区教育委員会によると、PTAの別の役員が23年度の決算を行った際、使途不明金の存在が判明。調査を進めると、過去4年間で計600万円ほどにのぼり、会計を担当していた役員の関与が明らかになった。この役員は聞き取りに対し、「お金を引き出して家に置いたら、なくなった」と話しているという。
発覚を受けて、PTAでは18日に臨時総会を開き、会員らに報告。今後は弁護士に相談しながら、事実関係の確認などを進めていくという。
PTA会長の男性は朝日新聞の取材に対し、「金銭の管理体制がうまく機能しておらず、会員の皆さまに申し訳ない。管理体制を見直し、警察と相談しながら、なくなったお金の回収も図りたい」と話した。(滝沢貴大)
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