お笑い芸人のアンゴラ村長さん(30)とロービジョンフットサル選手の岩田朋之さん(38)が25日、埼玉県本庄市の広報観光大使を委嘱された。初対面の2人は身近なスポーツの話で意気投合し、さっそく街おこしのスポーツイベントの開催に意欲を示した。
今年度は5人が大使に選ばれたが、2人は6月の就任式に所用で出られなかった。
本庄生まれのアンゴラ村長さんは早大本庄高校に通っていたころから、シャッターを下ろす店の多い中心市街地の商店街を何とかしたいと考えていたという。それだけに大使として、やる気満々。SNSのフォロワーに向け、「お気に入りの店や新しいことに取り組んでいる本庄のことをどんどん発信したい」と話した。
岩田さんは東京出身だが、日本代表チームの合宿地だった本庄の人々から多くの支援を受け、メジャー競技とはいえないロービジョンフットサルを応援してもらったという。「本庄に来るたび、親戚のところに帰ってきた感覚。今回は恩返しの機会をいただいた」と喜ぶ。
そんな2人が盛り上がった話題が「縄跳び」。アンゴラ村長さんは30秒間に2人で交互に跳ぶ回数でギネス世界記録に認定されたことがあり、「秋口に大会をできないか」と提案した。
お笑いが好きな岩田さんも、アンゴラ村長さんが縄跳びが得意なことを知っていて「実は障害のある人もない人も楽しめる縄跳びのイベントはどうか、というアイデアを私もこの日のために温めていたんです」と打ち明けた。
「あとは市長の鶴の一声ですね」。周囲から水を向けられた吉田信解市長は「私がオーケーを出さなくてもやっちゃうんじゃないですか」と笑顔で応え、まんざらでもない様子だった。(猪瀬明博)
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