栃木県で男女2人の焼けた遺体が見つかった事件で、逮捕された平山綾拳容疑者(25)は「指示を受けて粘着テープなどを購入した」と供述しています。事件に複数の人物が関与している疑いが次々と浮上してきています。
■依頼の“兄貴分”については「名前言えない」
平山容疑者「現場には行っていない。被害者の名前も知らない、見たこともない」
22日、死体損壊の疑いで送検された平山容疑者。事件についてはこのように供述しています。
平山容疑者「指示を受けて、粘着テープや携行缶などを購入した」 粘着テープが巻かれて火がつけられていた、宝島龍太郎さんと妻とみられる女性の遺体。平山容疑者は「車を貸した」とも供述していますが、それらを依頼した“兄貴分”にあたる人物については…。 平山容疑者
「依頼をした人の名前は言えない」
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■上野から品川へ移動後、栃木県内か■上野から品川へ移動後、栃木県内か
一方で、事件前の被害者2人の足取りが、徐々に明らかになってきました。
遺体で見つかる前日、宝島さんと妻とみられる女性は若い男と一緒に車で上野から品川区東品川に移動。そこで、複数の人物と話している姿が防犯カメラに映っていました。この中には平山容疑者はおらず、警察が押収した平山容疑者の車もなかったといいます。宝島さんと妻とみられる女性が東品川に滞在したのは30分ほど。この時点で、2人は暴行や監禁をされている様子はなく、午後11時半には自らの足で再び車に乗り込み、東品川を後にしたということです。
その後、都内のどこかで平山容疑者が用意した車に乗り換え、翌朝までに、200キロ近く離れた栃木県内まで運ばれた2人。どこで、どのように殺害されたのでしょうか?次のページは
■今後の捜査は…「人物が特定された時点で逮捕」■今後の捜査は…「人物が特定された時点で逮捕」
専門家はこのように指摘します。
元埼玉県警捜査1課 佐々木成三氏「これまでの死体遺棄の事件の捜査の経験で言うと、車の中も狭いですし、2人が車に乗せている間に暴れることも十分考えられますし、2人が全く抵抗もなく車に乗っているということを考えると、その後、那須に行く途中ではなくて、どこかに最初、監禁をして殺害をして、那須に向かったように感じる。今回遺棄に使った車(平山容疑者の車)はコンパクトカーなので、もう(2人を)乗せた時には亡くなっていたと思う」 佐々木氏は、1台目から2台目に乗り換える間に、どこかに監禁されて殺害された可能性があると指摘。被害者2人のうち、女性の頭蓋骨だけが折れていたことからも、その状況がうかがえると話します。 佐々木氏
「本来なら、どちらにもけががあるなら分かるんですが、女性だけが殴打されているとなると、何か監禁されている時とかに、女性が声を出したりとかして、殴打されたんじゃないか。何かやっぱり感情的になってしまった部分が大きいと思います」
平山容疑者以外にも、複数の人間が関与しているとみられる今回の事件。今後の捜査はどのように進められるのでしょうか?
佐々木氏「(容疑者)すべての人数を把握するには時間がかかる可能性があると思います。1人だけ逮捕しているので、誰もが証拠隠滅、逃走の恐れがあるので、一斉に逮捕ではなく、犯行の関与が分かり、人物が特定された時点で逮捕すると思います」
(「グッド!モーニング」2024年4月23日放送分より)
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