26日に開幕するパリ五輪開会式で、アラブ首長国連邦(UAE)の選手団が、東京都中央区の子どもたちが育てた蚕の生糸でつくった国旗を手に入場行進する。子どもたちはフランスと日本の国旗もつくって、日本選手団に届けており、選手からはお礼のメッセージやサインが幼稚園などに届いているという。
前回東京五輪(2021年)の際に、東京のシルク関連企業が日本のシルクの魅力を発信しようと、子どもたちによるスカーフや国旗づくりを企画。この国旗を手にUAE選手団が開会式で入場行進をした。
今回は、東京五輪のレガシーを継ごうと同様に企画。選手村があった東京都中央区の13の小学校と幼稚園、保育園が蚕を育てて生糸をつくり、中学校4校が加わって国旗を一枚ずつ縫製した。UAEとフランス、日の丸の国旗計1200枚ができあがったという。
在日UAE大使館で18日にあった贈呈式に参加した、ほっぺるランド勝どきの年長・桜井翼さん(6)は「選手たちに頑張ってもらいたいと一生懸命つくりました」と話していた。
国旗を受け取ったUAE大使館のマルワン・アフメド・アルナクビ次席は「中央区の子どもたちを歓迎できることを大変うれしく思う。この世界的なスポーツイベントには、素晴らしいメッセージが込められる」と話していた。(小原智恵)
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