全国初の試みです。

 札幌刑務所で精神障害のある受刑者に社会復帰のための支援を行う新たなモデル事業の全貌が公開されました。

 パソコン室や音楽室。ここは学校ではなく刑務所の中です。


 この事業は精神障害のある受刑者に対し、外部の医療機関などと連携して適切な治療や訓練を行い社会復帰を目指すもので、全国初の取り組みです。

 札幌刑務所によりますと、精神障害があると診断された受刑者はそうではない受刑者に比べて再犯の可能性が高い傾向にあります。

 こうした問題を受けて、個々の特性に合わせて支援を行える事業が札幌刑務所で始まりました。

 これまで集団で生活していた場所を教室や面談室に変え、実際の医療機関でも行われている作業療法などを受けられます。

 「公平とか公正を意識するのが今までの刑務所では第一というか、(受刑者が)何が必要で何をしないといけないのかが今後大事になる」(札幌刑務所 馬場将宏統括矯正処遇官)

 5月中旬にはプログラムを本格的に開始し、2024年度中には20人の受け入れを目指したいとしています。

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