24日は天気の急変による被害が相次ぎました。埼玉県では竜巻とみられる突風が発生し、ゴルフ場の柱が倒壊するなどの被害が出ています。25日未明には秋田県由利本荘市で堤防が決壊し、警戒レベルが最も高いレベル5「緊急安全確保」が発令されました。
■鉄柱パイプの破片が家に…
強い風で、吹き飛ばされる物流用のパレット。駅前では、落ち葉などが渦を巻くように舞い上げられています。画面奥の男性が持っている傘もひっくり返っています。
24日の白昼に埼玉県の各地で吹き荒れた激しい雨風。埼玉県内は午後、最大瞬間風速22メートルの強風となり、激しい突風による被害が相次ぎました。 志木市のゴルフ練習場では、強風によって支柱が倒壊。 付近の住民「バリンっていう音と、バキバキっていう音がしたんで」
「ガチャと玄関あけてパッと見たら『あれ?柱折れてるんだけど…』みたいな」 柱が倒れた直後に向かいの住民が撮影した映像では、駐車場の木は大きく揺れ、耐えきれなくなった枝が折れているのが確認できます。
被害は近くの住宅にも出ていました。
付近の住民「外側のガラスが割れてたんですね。うちの中にいて気が付かなかったんですよ」
近くに住む女性に案内されると、窓ガラスが割れていて、地面には丸い塊が…。
付近の住民「これがぶつかったんです。この白いの。鉄柱のパイプがありますよね、あれの破片です」
また、窓ガラスだけでなく、家の壁にも小さな穴が開いていました。
付近の住民「(Q.改めてご覧になって)怖いですね」
次のページは
■看板の下敷きに「重くて持ち上げられない」■看板の下敷きに「重くて持ち上げられない」
24日にゲリラ雷雨が発生した時間帯に、さいたま市内で撮影された空の映像には、コブ状の雲がいくつも垂れ下がっているように見え、時折、稲光が走ります。
この雲は「乳房雲」といい、これが出るとゲリラ雷雨になったり、竜巻などの突風が発生する可能性が高い「危険なサイン」とされています。そして実際に激しい雨風に見舞われた埼玉県では、広い範囲に被害の爪痕が残されていました。
JR川口駅前ではビルの2階部分に設置されていた看板が、壁からすべて剥がれ落ちました。 これは事故直後に撮影された映像です。激しい雨風が吹くなか、看板の脇で「すみません、ちょっといいですか。人が倒れている」と助けを呼ぶ男性がいます。映像をよく見ると、その目の前で男性が看板の下敷きとなってしまっています。
救助した人「人が下敷きになったと、みんなで持ち上げようとしたが、重くて持ち上げられなくて、すぐ110番した」
強風で剥がれた看板は、たまたま下の歩道を歩いていた60代の男性に直撃。救助にあたった人によると、男性の意識はありすぐに病院へ搬送されたといいます。
志木市内の小学校では、大きな木が根元から倒れていました。他にも埼玉県の各地で相次いだ倒木。埼玉などで発生したゲリラ雷雨をもたらしたのは「湿った空気」と「気温の上昇」でした。
次のページは
■都内も竜巻注意情報 夏休みの親子も不安■都内も竜巻注意情報 夏休みの親子も不安
24日午前中からどんどん暑くなっていき、東京都心は午前10時すぎに36℃に到達。そんななか、西新橋のオフィス街の一角に人だかりができていました。 炎天下で人々が並んでまで求めていたのは、うなぎです。24日は「土用の丑の日」ということで、西新橋にある人気のうなぎ店ではオープン直後から行列となっていました。 列に並ぶ客「耐えられない暑さだよね。知り合いにここがおいしいよって言われたので」 ちょうど同じころ、若者の街・原宿では親子連れの行列がズラーっと並んでいて、少し間が空いてまた行列…。さらにその奥にも。この大行列はいったい何なのでしょうか? 列に並ぶ客
「静岡です。夏休みで、ここ目的できました」
「「りーちむ』と『しゅんしゅん』。インスタとかYouTubeでけっこう見てる」 こちらの店は小中学生に人気のインフルエンサーが働いているタピオカ店。 ベビタピ トーキョー原宿店
しえんさん
「(1日)900人、1000人くらい。それくらい来てくださってましたね」
「今は本当に暑いので、塩分チャージを無料で配布してる」
猛暑のなか、娘の付き添いで来たお父さんの額には、大粒の汗が浮かんでいます。
付き添いで並ぶ父親「ずっと(バック)かけてるんですけど、ベルトが(汗で)べっちょりですよね」
そんななか、24日正午前に竜巻注意情報が出された東京都内では、どんどん雲行きが怪しくなっていきます。
看板も倒れるほど強い風が突然吹き付け、行列に並んでいる親子たちも、たちまち不安な表情に。 すると、雨がパラパラと降り始め一斉に傘をさす行列客。しかし、ゲリラ雷雨とはならずパラついていた雨もすぐにあがり、行列客たちは安堵の空気に包まれました。 来店後の親子「(Q.どうでした?)かわいかった。また行きたい」
次のページは
■強風で…コンクリートを持ちあげて倒れた木■強風で…コンクリートを持ちあげて倒れた木
原宿では小雨でしたが、東京スカイツリーの背後に稲光が。都内でも、24日正午過ぎごろからゲリラ雷雨が発生。 西東京市の西武池袋線・ひばりケ丘駅に停車する電車。開いたドアから横殴りの雨が車両の中に吹き込みます。床は、水浸しに…。 練馬区で窓ガラスを打ち付けるのは、雨ではなくひょう。絶え間なく無数のひょうが降り注ぎ、地面が白くなります。強風で木々が大きく揺れ、雨は砂煙のように舞い上がりながら、横殴りに吹き付けます。外は白くかすみ、霧に包まれたようになっています。
国分寺市では駅に横殴りの雨が降り、屋根は全く役に立ちません。 隣の小金井市では強烈な雨と風が吹き付けています。木の枝は今にもちぎれて飛んでいきそうな状態。激しい雨と風が道路に打ち付けます。 ゲリラ雷雨が去った小金井市では街路樹が倒れて通りをふさいだため、クレーン車などを使い復旧作業が行われていました。 この通りは整備された桜並木道となっており、春は美しい風景を見せてくれる場所でしたが、大きな木が倒れてしまっています。 倒れた木の幹は人の体の何倍もの太さがありますが、根元が土から抜けている状態で倒れています。 街路樹を囲ったコンクリートを持ちあげて倒れた木。当時、いかに強い風が吹いていたのかが分かります。 付近の住民「急に真っ暗になってきて、強風と半端じゃない雨が降ったし、音もすごかったよね」
「バリバリね、怖かった」
「びっくりしました。危ないですよね。よかった、居なくて(木の)下に。まさかこんな太いの木が倒れるとは思わなかったです」 作業員たちは電動のこぎりやクレーン車を使って、復旧作業を急ぎます。倒木の撤去が終わり、道路が開通したのは6時間後でした。 テレ朝天気
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月25日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。