気象庁は25日午後1時5分、山形県に最大級の警戒を求める大雨特別警報(浸水害)を発表した。数十年に一度のこれまでに経験したことのないような大雨となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いという。今年に入って特別警報が発表されるのは初めて。

 気象庁によると、対象地域は、秋田県との県境に近い酒田市と遊佐町。同庁は、避難所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた近くの頑丈な建物の上層階などへの避難を求めている。また、外へ出ることも危険な場合は、崖から離れた2階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動をとることも求めている。

 さらに気象庁は、山形県の庄内と最上の地域で線状降水帯が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、同1時7分に「顕著な大雨に関する情報」を発表した。(大山稜)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。