121人を乗せて一時漂流していた高速ジェット船が、25日午前6時前に伊豆大島に到着しました。緊迫した船内の映像が入ってきました。
■乗客の気持ち「死んでもおかしくない」
伊豆大島・オカタ港に高速船が到着しました。通報から19時間以上経過しています。最初に降りてきたのは、赤ちゃんを抱きながら子どもと手をつなぐ家族。夏休みだからか、子どもの姿が多くあります。
番組は、乗客から緊迫する船内の動画を入手しました。 大きく揺れる船内。窓から見える空が、絶え間なく上下し続けます。 20代乗客「昼間から体調崩していて、途中、遭難になって。船の上なので、波が荒くて、助けに来られない。どこまで行っているかも分かんなくて。めっちゃ揺れるみたいな」
「（Q.どういう気持ち？）死んでもおかしくないみたいな」
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■121人乗船 激しい揺れで体調不良も■121人乗船 激しい揺れで体調不良も
波にあおられ、まるで木の葉のように激しく揺れるピンク色の船。乗客乗員121人を乗せ、海面を跳ねるように走るはずでしたが…。 24日午前7時45分に式根島に向けて、東京・竹芝を出発した高速船「セブンアイランド愛」。1時間ほどは順調に航行していましたが、午前10時すぎ、「油が漏れて油圧が低下し、かじが働かない。自力航行不能となったことから救助を求む」と通報がありました。 式根島を目指す通常のルートを大きく外れ、10時ごろを境に大きく横に流されていきます。 房総半島の沖でかじが故障し、潮に流され漂流していました。伊豆大島の港を目指しますが…。 東京海洋大学 渡邉豊教授「木の葉のような状態で揺れるので、船酔いに対する環境は最悪」
激しい揺れにさらされ、乗客のうち複数の人が体調不良を訴えているといます。
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■1980年に建造「人間なら相当おじいさん」■1980年に建造「人間なら相当おじいさん」
なぜ船は故障してしまったのでしょうか？ 渡邉教授「何らかの形でかじが故障したと思う」 高速船の運行会社が所有する4隻のうち、3隻が建造から30年以上経過しています。 渡邉教授
「（船は）1980年に建造。44年というのは、人間でいうと相当おじいさん。メンテナンス続けても船は老朽化が進んでいく」
（「グッド！モーニング」2024年7月25日放送分より）
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