東北に梅雨前線が停滞した影響で、24日夜から25日にかけて秋田と山形の両県では記録的な大雨が降った。秋田県では土砂崩れが起き、「1人が土砂に埋まったようだ」と119番通報があり、別の現場では1人が軽傷を負った。

  • 線状降水帯の74%が発生している時間帯は

 湯沢雄勝消防本部などによると、土砂崩れの現場は山形県境の近くの秋田県湯沢市上院内八丁新町の国道13号で、道路の延伸工事の現場だという。にかほ市でも24日夜、川の斜面が崩れ、消防団員1人が軽傷を負ったという。

 気象庁によると、25日午前10時10分までの24時間降水量は、秋田県由利本荘市で217.0ミリなど秋田県内3地点で観測史上1位を更新。25日未明には由利本荘市内を流れる石沢川の堤防が決壊し、周辺の86世帯231人を対象に警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が発令された。市などによると、この決壊による大きな被害は出ていないという。

山形で「記録的短時間大雨」相次ぐ

 山形県内も午前9時ごろに遊佐町で約110ミリ、酒田市南部と北部で約100ミリの雨が観測され、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表した。(隈部康弘、大山稜)

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