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 紅麹サプリの問題で、小林製薬が経営トップ2人の辞任を発表しました。調査報告書では、ずさんな品質管理の体制と被害を疑った医師への虚偽報告が明らかになりました。

■小林製薬の対応 厚労大臣「極めて遺憾」

 23日、小林製薬の小林章浩社長(53)が辞任を発表しました。同じく創業家で父の小林一雅会長(84)も辞任。  後任の社長には、山根聡専務が昇格します。創業家以外がトップになるのは、初めてのことです。  紅麹成分が含まれたサプリメントで健康被害が発生した場合の行政への報告について、「因果関係が明確な場合に限る」という独自の解釈を採用していた小林製薬。 武見厚労大臣
「(行政への報告基準について)一方的な解釈をされていたことは極めて遺憾であったと思います。それはやっぱり、組織の中のガバナンスの問題」

 厚生労働省は「行政への報告の遅れが被害の拡大につながった」と厳しく指摘しました。

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■ずさんな管理体制 青カビ付着も放置

■ずさんな管理体制 青カビ付着も放置

 紅麹を巡る死亡についての相談が279件にまで増えているなか、23日には外部の有識者による調査報告書も公表されました。 調査報告書
「健康食品を摂取する消費者の安全を最優先に考えることができていない」  報告書に記されていたのは、ずさんな管理体制です。 関係者の証言(報告書より)
「紅麹を培養するタンクのふたの内側に青カビが付着していた」  しかし、報告を受けた品質管理の担当者は、青カビについて問題視することはありませんでした。 品質管理担当者
「青カビは、ある程度は混じることがある」

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■「今までに同じような症例の報告はない」

■「今までに同じような症例の報告はない」

 医師への虚偽報告もありました。

 関東地方に勤める医師からサプリによる健康被害を疑う問い合わせがあり、それまでにも同様の問い合わせがあったにもかかわらず、担当者は「副作用の報告はありません」としていました。

 実際に虚偽報告を受けた医師が、番組の取材に応じました。

日本大学 腎臓高血圧内分泌内科
阿部雅紀医師
「『今までに同じような症例の報告はない』という回答でした。これが確実だと(原因について患者に)言うことができませんでしたので。疑わしいとしか言いようがない状態が続きました」  阿部医師の病院では、紅麹を摂取して急性腎不全になった患者8人を診察していますが、回復したのは1人だけだといいます。 阿部医師
「元々、腎臓は全く正常だった。(摂取を)中止すれば、症状が良くなります。でも、腎機能の障害は残っている。腎臓が悪くなった状態から、戻らない状況が今でも続いている」

(「グッド!モーニング」2024年7月24日放送分より)

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