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東京・日本橋の高島屋で開かれた大黄金展で1000万円の純金の茶碗が盗まれました。

■ 約1000万円の“純金茶碗”盗まれる

現場は、白昼の百貨店です。

リポーター
「午後3時の日本橋です。店の前はサラリーマンや観光客が行き交い、人が途絶えることはありません」

事件が起きたのは、東京・日本橋高島屋です。10日から「大黄金展」が行われていました。

店員から110番通報 (正午すぎ)
「8階の高島屋の催事場で20万円の商品がとられた」 捜査関係者などによりますと、盗まれたのは純金の茶碗。販売価格は約1000万円です。

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■20分前、防犯カメラに男が持ち去る姿

■20分前、防犯カメラに男が持ち去る姿

プラスチックケースの中にあった茶碗がなくなっていることに気づいたのが正午ごろ。防犯カメラを確認したところ、その約20分前に男が持ち去る様子が映っていたということです。

リポーター
「逃げた男は、20代〜30代でメガネをかけ、グレーのトレーナーを着ていました」 高島屋で行われていた黄金展。今回の目玉は、世界で20体限定の「ミロのヴィーナス」でした。 4年前の同じ百貨店で行われた黄金展の様子です。商品の多くはケースに入っています。商品にさわる場合は店員が持ち、むやみに客がさわれる様子ではありません。 リポーター
「黄金展は、現在も盗まれたもの以外は通常通り展示されています。ただ、過去にも来場したことがあるというお客さんによりますと、きょう(11日)の警備の数はいつも以上に多く感じたということです」

安全資産として人気が高まっている金。1グラムあたり1万2000円を超えるなど、価格は上昇し、過去最高を更新し続けています。

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏
「金の資産価値はかなり高騰している中で、今こういった金属も盗まれる時代なので、金においては、やはり溶かして証拠隠滅もできるとなると、金を狙っている犯罪は、今はかなり犯罪組織にとっても金を狙う機会は多いと思います」 次のページは ■“黄金展” 狙った金の窃盗 過去にも…

■“黄金展” 狙った金の窃盗 過去にも…

黄金展を狙った犯行は過去にもありました。

りんは18金製で、およそ530万円の値段がつけられていたー
2013年、北海道の展示会場から、(当時)530万円相当の金製の仏具“りん”が盗まれました。

窃盗の疑いで逮捕された容疑者は、持っていた手提げかばんに仏具のりんを入れ、持ち帰ったとみられています。 リポーター
「金のりんを盗んだ犯人は、たくさんの人が行き交う地下歩行空間を札幌駅方向へ歩いて逃げていったという事です」

容疑者は、金を熱で溶かし穴をあけていたことが分かっています。
2013年当時の金の価格は現在の価格の4割ほど。

容疑者は「りんが欲しかった」「きれいだなと思った」と話していました。 元埼玉県警刑事 佐々木成三 氏
「人がいない時間、警備にすきがある時間。一度行って、すぐに盗める状況ではない。なんどか足を運んでいる可能性が高く、転売先が無いとできない。指示役・組織でやっている可能性が十分に高い。防犯カメラはセキュリティーの一つと思わないこと。犯罪組織は録画ありき、顔を隠すとか工作すれば、ある程度盗める(と思っている)。高価な価値のあるものは盗まれる可能性がある。セキュリティーを構築しなければならない」 警視庁は、窃盗事件として逃げた男の行方を追っています。
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