東京都心では22日夜、ゲリラ雷雨が発生しました。渋谷では道路も水があふれて多くの人がずぶぬれになったということです。日中は都心でも今年最高の36.6℃を観測するなど、今年最多の全国288地点、全国の観測地点の3割で猛暑日となりました。
■各地で大気の状態不安定…ひょうも
光輝く東京の夜景は一面雨雲に覆われ、突如、大きな雷鳴とともに稲光が走りました。22日午後9時半の渋谷スクランブル交差点。 わずか10分後、雨が波打つように地面に降り注ぎます。ゲリラ雷雨の直撃で一気に人がまばらに…。激しい雨の中、ずぶ濡れになりながら走る人もいる一方、ハチ公前で写真撮影をする人も。警備員は雨の中警備を続けています。
新宿でもバケツをひっくり返したような雨。道路や歩道には一気に水がたまっていました。駅では排水しきれず、噴水のように雨水が噴きあがっていました。 池袋駅では雨漏りが発生。屋根があるにもかかわらず、滝のような水に傘をさす人の姿も。突然の激しい雨にあっという間に駅前の交差点は人気がなくなり、駅の軒下には途方にくれ立ち尽くす人たちがいました。
20代男性「びっくりしましたね」
「突然すぎて傘もないんで終わりです」 空模様の急変は都内だけではなく、栃木県では道路が冠水。足元を注意しながら歩く男性ですが、次の瞬間、車が跳ね飛ばした水が大きな波のように襲いかかりました。
埼玉県でも、雷雨との関連など原因は調査中ですが、東京電力の管内各地で停電が発生。東京や埼玉など1万1000軒あまりで停電しました。
日中もゲリラ雷雨が発生し、至る所で大気の状態が不安定となりました。1分後には、一面白くかすみ、確認できるのは前を走る車のテールランプだけです。東京・八王子市ではひょうが降りました。車の屋根やボンネットを打ち付け、家の屋根の上で大きく跳ね上がっていました。
撮影した男性「びっくりですね。降りそうだなと思ったらもう、すぐに大粒の雨がばーっと降って白い物がバチバチと落ちてきたという感じです」
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■1時間以上、地面に座り込み…■1時間以上、地面に座り込み…
群馬県前橋市では道路が冠水。車が大きな水しぶきをあげて走っています。 撮影した女性「5分くらいであっという間に道路が川みたいになっちゃって。私が軽自動車なので、揺れがすごくて。風の影響で怖かったですね。車で待機していても」
35℃以上の“猛暑日”地点が今年最多の288地点となった21日、「暑さの町」埼玉県・熊谷でも最高気温は37.2℃。
夏祭り会場では“危険な暑さ”が続き、救急搬送が相次ぎました。熱中症の疑いで救急搬送された60代男性は、搬送された病院で意識を取り戻し…。 医師「ひっくり返っちゃったみたいですよ」 男性
「え」 医師
「だから救急車になっちゃった。覚えてないでしょう。後ろ向きに、後ろのほうに倒れちゃったらしいんですよ」
別の病院でも、熱中症の疑いで搬送されたのは72歳の男性。仕事から帰る途中突然、身体に力が入らなくなり、自分では歩行困難な状態になったといいます。
医師「これわかります?何本?」 患者
「3本」 医師
「これは?」 患者
「1本」 医師
「だいぶ汗かいちゃいましたね。暑かった。すごい暑かったですね。今日は気温がすごいみたいですからね」 着ている服の色が変わるほど汗をかいています。 医師
「少し点滴もしましょうかね」
その後も次々と熱中症疑いの患者が運ばれてきます。
医師「今日はどうしたの?倒れちゃったの?」 患者
「倒れちゃった…」 医師
「もう歩けないほど?」 患者
「うん。疲れて」 買い物途中でめまいに襲われ、搬送された73歳の男性。その場で立ち上がれずに1時間以上、地面に座っていたといいます。 医師
「暑かったからですね」 患者
「おなかがすいたからコンビニに行って」 医師
「お昼買いに行ってたところ。そしたら…」 患者
「行く前にダウン」 医師
「ダウンしちゃった。気分はどうですか?めまいとかふらふらする?」 患者
「今はしない」 医師
「吐き気はある?」 患者
「さっきまでは吐き気がしていた」 医師
「熱中症の軽いほうで済みそうですね」
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■「クーラーは命綱」就寝中に熱中症■「クーラーは命綱」就寝中に熱中症
連日、厳しい暑さに見舞われ、在宅診療の現場でも熱中症患者が相次いでいます。
医師「今39度。熱はまだ39度ありますね」 患者
「まだあるね」 医師
「看護師さんが来てくれてクーラーつけて、点滴してくれたからだいぶ頭もすっきりした?」 患者
「はい」 都内で一人暮らしをする70歳男性。都心の最高気温が36.6℃と今年一番の暑さのなか、エアコンをつけずに過ごしていたため、意識がもうろうとしていたといいます。 医師
「高温の家の中でもうろうとしてるところを看護師さんが発見して、連絡をくれたので、クーラーをつけて点滴を応急処置してもらって」
もし、発見が遅れていたら最悪の事態もありえたといいます。
医師「僕らみたいなのが誰もいないと、人知れず家で熱中症になってる人は結構いて。本当に気付かれないまま。見つかった時はもう最悪な状態で、見つかる時がやっぱり少なくないからね」 患者
「この部屋暑いから」 医師
「僕たちでさえ、外にちょっといるだけでもう意識もうろうとしそうになるから。クーラーは、命綱ですから。よろしくね」 患者
「はい」
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■エアコン工事はピーク■エアコン工事はピーク
連日、危険な猛暑が続いている熊谷市。暑さのなか、作業をしなければならないのが、エアコンの交換工事です。蒸し暑さで滴り落ちる汗。 常見電化センター常見三喜男会長
「水分とって、やっていかないときつい」
「(Q.扇風機?)そう。扇風機」 作業中はこまめな水分補給が必須です。 常見会長
「先月(依頼)が40何本だから。今月もそれ以上行くんかな」
熊谷市民の生命線ともいえるエアコン。依頼はピークを迎えているといいます。
常見会長「熊谷だからしょうがないよね。(エアコン)ないと死んじゃうよって言われちゃうと殺すわけにいかないから。真剣勝負ですよ、お盆までね。これからお盆までずっとこんな調子だから、何とか逃げ切れればいいんだけど」
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■エアコン故障…修理は「9月」■エアコン故障…修理は「9月」
7月に入り、エアコン修理業者「イキナリデンキ」でも、修理依頼が殺到。
イキナリデンキ 伊藤航祐さん「クリーニングは夏前にしたいお客さんが多い。7月になっていざエアコンをつけてみると、今度は修理の依頼が多い。もうすぐに明日にでも今日にでも来てほしいっていう依頼はすごい多いです」
この日、4件目の依頼先へ向かうと…。
伊藤さん「9月ですか?!」 依頼者
「そうです、予約もできない状況」 メーカーから「修理の予約は9月以降だと伝えられた」といいます。 依頼者
「水漏れがひどくて、この暑さもあると思うんですけど、冷えが全然なくて。この部屋にはいられない状態で」
連日の暑さが続くなか、家族の憩いの場であるリビングのエアコンが、2日前から故障。
依頼者「焦りましたね。今の時期、壊れたら本当に熱中症で倒れちゃうんで、どうにかしなきゃっていう気持ちはありました」
この2日間、家の中でもかかせなかったのは熱中症対策。
依頼者「クールネックして、身体のなかから冷やすと言うことで氷ガリガリと食べたりとか」
扇風機は回っていますが…。
依頼者「そもそものこちら(エアコン)の風が生暖かいので…」
修理開始から2時間半。依頼者の夫が帰宅。
依頼者の夫「(Q.室内に帰ってきてどう?)全然暑いですよ」 午後6時半。この時、室内の温度計は32℃。帰宅して15分ほどで、汗がにじみ出ています。 依頼者の夫
「(Q.外のほうが)風が通るから涼しいんじゃないですか、まだ」
修理開始から4時間が経過し…。
伊藤さん「以上で作業終了ですので、エアコンつけてみてください」 依頼者の夫
「つけます!来ましたね」 依頼者
「来ました!来ました!来ました!冷たい風が来た〜!」 依頼者の夫
「(Q.2日間どんな状態だった?)もうろうとしてましたね。うれしい〜」 依頼者
「これでリビングにいられる」 依頼者の夫
「テレビがゆっくり見られる」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月23日放送分より)
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