京都市伏見区のマンションの一室で6月、腹部から血を流した住人の男性の遺体が見つかった事件で、京都府警は21日、第一通報者の無職富岡真弓容疑者(37)=同区=を殺人容疑で逮捕し、発表した。同日、伏見署に捜査本部を設置した。富岡容疑者は「部屋で2人で会話していただけで、殺していない」と否認しているという。

 府警によると、亡くなったのは美濃浩二さん(68)。富岡容疑者の逮捕容疑は6月15日午前10時半から午後3時半ごろまでの間に、この部屋で、美濃さんの腹部を刃物のようなもので3回刺し、殺害したというもの。美濃さんの死因は刺し傷による出血性ショック死だった。

 富岡容疑者は同22日、美濃さん宅を訪ねて「おなかから血が出て、人が死んでいる」と自ら110番通報していた。警察官に対し、自分は美濃さんの知人で、「数日間、連絡がつかなかったので訪問した」という趣旨の説明をしていた。美濃さんとは今年2月ごろに飲食店で知り合ったと話しているという。

 捜査関係者によると、防犯カメラの捜査などから富岡容疑者が浮上したという。(関ゆみん、茶井祐輝)

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