環境省が『指定管理鳥獣』にクマを追加したと発表しました。暖かさの影響からか、早くも冬眠明けとみられるクマが出没していて、都内でも目撃情報が増えています。
■クマによる人的被害が過去最悪に
4月16日、環境省は、北海道のヒグマや本州のツキノワグマなどのクマ類を『指定管理鳥獣』に指定したと発表しました。
今後、国が都道府県に対して、クマの捕獲や調査の費用を支援するなど、クマの出没が増える秋ごろまでに具体策の調整を進めていくとしています。
こうした動きの背景には、2023年度のクマによる人的被害の増加があります。
昨年度、クマに襲われてけがをした人は219人、うち死亡した人は6人と、いずれも統計が残る過去18年間で最悪の被害でした。
東京でも、ツキノワグマの目撃などの情報が相次いでいて、2024年に入って、クマの目撃や、捕獲、痕跡などが、すでに13件あるといいます。 クマの生態に詳しい石川県立大学の大井特任教授によると、「通常、クマの出没件数は6〜8月が多いが、今年は暖かく、例年より冬眠から早く目覚めるクマが多い。今から警戒が必要」といいます。また、「2023年はエサとなるドングリ類が凶作で、人里近くにクマが出没したので、冬眠も人里近くで行っている可能性があり、2024年は例年より人里近くでクマに遭遇する件数が増える恐れがある」と指摘しています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月17日放送分より) この記事の写真を見る(3枚)鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。