判決後、記者会見する江口大和氏(手前)=18日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
取り調べで検事が「ガキ」や「うっとうしい」と発言したことを人格権侵害だと認定した東京地裁判決を受けて、原告で元弁護士の江口大和氏(38)が18日、東京都内で記者会見し「供述を得ようとする検事の発言が許されないと判断され、とても良かったと思う」と評価した。判決が黙秘権保障に向けた第一歩になるとの認識も示した。 一方で、判決は江口氏が黙秘の意思を示しながら56時間続いた取り調べ自体の違法性は否定。江口氏はこの点に「納得がいかず、引き続き長時間取り調べを受けさせられるつらさを訴えたい」として控訴すると述べた。 判決は、検事の発言は人格権を侵害し違法だと認定し、国に110万円の賠償を命じた。
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