海のレジャーシーズンが始まった。過去5年間、この時期に北海道内で起きた遊泳中の事故のうち、20代以下が半数以上を占めていたことが第1管区海上保安本部(小樽市)のまとめでわかった。1管は注意を呼びかけるとともに、救助体制を強化させている。
1管交通部安全対策課によると、2019~23年の7~8月、遊泳中に事故にあったのは49人。5人が20代、17人が10代、4人が10歳未満だった。この26人のうち4人が死亡・行方不明となっており、10代後半~20代という。
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遊泳中の事故の多くは石狩湾や積丹半島周辺に集中しており、ほとんどが海水浴場以外の場所だった。札幌市など、海に慣れていない内陸から訪れた人による事例が目立つという。
1管は8月18日までの土日祝日、機動救難士を乗せたヘリコプターを千歳航空基地に待機させるなど、速やかに救助に向かえる特別体制をとる。石狩湾には巡視船を配備し、潜水士が小型ボートや水上オートバイでパトロールにあたる。
これに先立って6月、道内各地の潜水士・機動救難士による合同訓練が小樽港で行われた。重りをつけながら、海上から5~6メートルのロープを上るなど10種目のサーキット訓練に臨んでいた。
1年目の潜水士笹生秀志さん(22)は「この経験を生かして潜水能力を上げ、海の安全を守っていきたい」と話した。(新谷千布美)
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