約80種類のクラゲを展示する山形県鶴岡市立加茂水族館で今月から、マッシュルームのような形をしたクラゲ「メキシカンマッシュルーム(仮称)」の日本初の常設展示が始まり、来場者の目を楽しませている。
このクラゲはメキシコ湾北部に生息し、成長すると傘の直径が30センチにもなる。海外では「マッシュルーム・キャップ・ジェリーフィッシュ」などと呼ばれるが、和名がないため、同館が仮称を付けて展示した。
同館がこのクラゲを入手したのは2022年11月。海外の研究者とのポリプ(幼体)の交換を通じてだった。以来、展示に向けて繁殖・育成に取り組み、今月10日から直径数センチに育った繁殖個体を常設展示している。
同館の池田周平学芸員は「エサの種類や、水槽の温度や塩分濃度の工夫を重ね、ようやく安定して展示できるようになった。名前の通り可愛らしい形のクラゲを見てほしい」と話した。(清水康志)
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