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■16日(火)午前4時29分 静岡・掛川市に緊急安全確保発令

きょう16日(火)も梅雨前線の活動が活発になっています。大阪の関西国際空港では1時間に51.5mmと7月の観測史上1番の非常に激しい雨を観測しました。さらに強い雨が降ったのが静岡県で、磐田では7月1位の1時間77.0mm、掛川では56.5mmの非常に激しい雨を観測しています。この雨で土砂災害の危険性が高まったとして掛川市は午前4時29分に市内の上土方地区に対して警戒レベル5の緊急安全確保を発令しました(午前7時過ぎに解除)。

■警戒レベルをおさらい 今は「避難勧告」とは言いません!

ニュースなどでも取り上げられる機会が多いため、「緊急安全確保が警戒レベル5」というのは、だいぶ浸透してきたように感じます。一方で、警戒レベル4以下のことはしっかりと把握できていますでしょうか。梅雨はそろそろ終わりですが、今後は台風シーズンに突入するため、おさらいしておきましょう。

警戒レベルは自治体が発令する情報で、レベル5の緊急安全確保が出された段階ではすでに災害が発生している可能性が高く命が危険な状況です。安全な避難が困難になっていることも想定されるため、警戒レベル4までに避難をすることが大切です。

また、過去に「避難勧告」という言葉を耳にした方が多いと思いますが、この言葉は今は使われていません。以前は警戒レベル4情報に「避難勧告」と「避難指示(緊急)」がありましたが、避難のタイミングを明確にするため令和3年の改正で「避難指示」に一本化され、「避難勧告」は廃止されました。気象庁が発表する土砂災害警戒情報や氾濫危険情報などは、警戒レベル4に相当する情報です。発表されたら安全な場所に移動することをはじめてください。高齢者など移動に時間がかかると想定される場合は、警戒レベル3の「高齢者等避難」が発表された段階で避難を開始するのが適切です。

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■北日本が危険に 大雨をもたらす梅雨前線の動向は?

■北日本が危険に 大雨をもたらす梅雨前線の動向は?

先週から各地で梅雨末期の大雨をもたらしている梅雨前線。今週は北日本まで北上する見込みです。大雨の警戒エリアもこれまでの西日本から北日本に変化することが予想されます。一方で西日本や東日本は太平洋高気圧に覆われて続々と梅雨明けが発表される見込みです。梅雨明けと同時に猛暑もやってきます。夏休みに入るとアウトドアを楽しむ機会が増えてきますが、熱中症にはくれぐれもご注意ください。 ・梅雨明け目前の大雨警戒 沖縄は108年ぶりの連続猛暑日 東京は雨の3連休・「猛暑日知らずの街」と「涼しい街」 冷房いらず?窓開けて寝ると…寒くて起きる・カキの“生食用”と“加熱用”何が違うかご存じですか?「鮮度」ではないんです!実は・「川に白い水が流れている」で発覚 38年間トイレなどの汚水垂れ流し・恩師語る雅子さま「並外れた能力」陛下はご学友と再会…思い出のオックスフォードに

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