3連休初日となった7月13日、富士山の静岡側では富士宮ルートだけで3件、御殿場ルートで1件と救助要請が相次ぎました。

7月13日午前2時半過ぎ、富士宮口8合目付近を歩いていた東京都大田区の会社員の男性(58)が体調不良を訴え歩けなくなったため、一緒に登っていた仲間が110番通報しました。

通報を受けて警察の山岳遭難救助隊が現場に駆け付けましたが、搬送など緊急性はなかったため、男性に肩を貸し8合目まで登りました。

また、富士宮口元祖7合目付近では13日午後4時頃、福岡県福岡市に住むサービス業の男性(75)から「左ひざをひねって歩けない」と消防に通報がありました。

男性は自力で歩くことができなかったため、警察の救助隊員の力を借りながら5合目まで下山し、その後、病院に搬送されています。

警察によりますと、男性はこれまで富士山に登った経験はなく、13日に知人3人と富士宮口から山に入り、山頂から下山していた際に膝をひねったということです。

さらに午後6時10分には9合5勺付近の登山道で、埼玉県さいたま市に住む中国籍の大学生の女性(22)から「頭痛と寒気がする」と警察に通報がありました。

女性は救助隊員に付き添われながら9合目まで歩いて向かい、近くにある山小屋で休息を取ったところ体調が回復したため、1泊した後、下山するということです。

一方、御殿場口5合目付近では午後7時過ぎ、宮城県仙台市に住む韓国籍の会社員の男性(65)から「道に迷った」と警察に通報がありました。

男性は通報から約1時間半後に救助隊員によって救助されていて、ケガもありません。

警察によると、男性は7年振りに富士山の登山に来ていて、現場では当時濃い霧が発生していたことから道に迷ったとみられています。

富士山の静岡側をめぐっては7月10日の開山からわずか2日間で3人が死亡していて、鈴木康友 知事は12日の定例会見で、天候が悪い中での無理な登山や弾丸登山は止めるよう呼びかけています。

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