記者会見で辞職を否定する兵庫県の斎藤元彦知事(12日、兵庫県庁)

兵庫県の斎藤元彦知事らを批判する文書を作成、配布した県の元幹部職員が死亡した問題で、斎藤氏は12日午後、記者会見を開き改めて辞職を否定した。「全力で県政を前に進めるのが私なりの責任の取り方だ」と述べた。

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この問題を巡っては、片山安孝副知事が同日午前、「県政の停滞などさまざまな影響が出ている。特別職として責任をとるべきだと判断した」として、7月末で辞職する意向を表明した。斎藤氏は片山氏から辞表を受け取ったと明かし「道は厳しく、時間はかかるかもしれないが、施策を一つ一つ前に進めるのが県民から負託を受けた私の責任の果たし方」と話した。

片山氏が「知事は職員や議会とのコミュニケーションが不足していた」と指摘したことについては「指摘は真摯に受け止めたい」としたうえで「文書問題で厳しい局面にあるが、反省するところは反省し、私自身を変えていきたい」と話した。

片山氏の辞任で副知事は服部洋平氏の一人体制となる。斎藤氏は「(片山氏の辞任は)大きな影響があるが、役割分担を考えたい」と説明した。

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