元大阪地検検事正で弁護士の北川健太郎容疑者(64)が大阪高検に逮捕された事件で、大阪地検は12日、北川容疑者を準強制性交罪で起訴した。大阪地裁に起訴するため、事件を高検から地検に移送した。
起訴状などによると、北川容疑者は検事正在任中の2018年9月12日深夜~13日未明、自身の官舎で、酒に酔った当時の部下の女性に性的暴行を加えたとされる。
高検によると、北川容疑者は事件当日、被害者を含む複数人で飲食店に行き、飲酒。その後、暴行に及んだ際は二人きりだった。
今年に入って女性から検察幹部に被害の申し出があった。4月に処罰の意思が明確になったため、捜査を開始。逮捕・起訴に至ったという。
北川容疑者は、大阪高検次席検事、最高検刑事部長など要職を歴任。18年2月~19年11月まで大阪地検検事正を務めた後、定年まで数年を残して退官していた。
小橋常和・大阪高検次席検事の話 法令順守に厳格であるべき検察庁の幹部が在職中に重大な犯罪行為に及んだことは極めて遺憾。国民の皆さまに深くおわびする。
北川健太郎 元大阪地検検事正(司法大観より)
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