「やっと認めてくれた。非常に納得のいく結果だった」。旧統一教会の念書を無効と認めた最高裁判決を受けて記者会見した原告女性は、安堵した様子で語った。
違法な勧誘行為で多額の献金をさせられたとして2017年、母親とともに約1億8千万円の賠償を求め教団側を提訴した。一、二審では念書の存在を理由に訴えは認められず、母親は21年に訴訟の途中で亡くなった。
女性はこの日、「判決はうれしいが、なぜこんなに時間がかかったのか」と複雑な心境を吐露した。
代理人を務める山口広弁護士は「いちるの望みをかけて上告した。このような判決が出てよかった」と歓迎。「判決は(念書作成などについて)許されない点について一定の基準を示した。大きな影響があると思う」と述べた。
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