九州〜東北は活発な前線で大雨の恐れ
きのう9日は山陰や東北で記録的な大雨となりました。きょう10日朝までに山陰の雨は弱まりましたが、東北は再び雨が強まり、大雨警報などが発表されています。
さらに日本海にはまとまった雨雲が控えており、北陸から九州も10日夜からあす11日の午前中をピークに激しい雨が降り、再び大雨となる見込みです。
とくに山陰はきのう9日に6時間で平年7月の7割の雨が一気に降った所もありました。記録的な大雨から間をおかずに雨が強まります。土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒が必要です。
【予想雨量 11日朝にかけて 多い所】
東北、東海、中国 150mm
北陸 120mm
九州北部 100mm
関東など太平洋側も雷雨の恐れ
梅雨前線の影響を直接うけるのは日本海側が中心ですが、関東や東海、西日本の太平洋側も雷雨となる恐れがあります。前線に向かって湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となるからです。広く大雨というわけではなく、あちらこちらで雨雲が沸いて局地的な強い雨となる見込みです。
激しい雷雨に加えてひょうや竜巻などの突風にも注意が必要です。発達した雨雲が近づく様子がある場合には建物の中に移動するなど安全を確保しましょう。
雨雲が発達しやすい状況はあす11日にかけて続きます。
この先、北日本から西日本の広範囲で梅雨空が戻ります。
日差しが少なくなる影響で猛暑日は激減しますが、涼しくなるわけではありません。関東から九州は雨でも30℃以上で蒸し暑くなりそうです。
さらに、最低気温も25℃以上の日が多く熱帯夜も多くなります。寝苦しい夜となりますので、寝る前のコップ一杯の水分補給やエアコンを使うなど夜間の涼しさを確保しましょう。
現時点で梅雨前線は15日の海の日まで本州付近に停滞する予想となっています。関東甲信から九州の梅雨明けの平年はいずれも7月中旬。つまり、今がまさに大雨災害が発生しやすい梅雨終盤といえます。
三連休にかけて前線が活発化しやすい状態で、どこで大雨となってもおかしくありません。
非常食やバッテリーなどの事前の備え、雨が強まり危険を感じたらキキクルで状況を確認して避難を判断するなど、基本的な防災行動を確認しておきましょう。
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