プロ野球・読売巨人軍の選手に対して、インターネットの掲示板で「惨殺し、死刑にします」と書き込んだとして、27歳の女が逮捕されました。この選手の個人情報もさらしていたという女は、情報を勤めていた生命保険会社で入手していました。
■「死んでも許さない」殺害予告か
9日午後11時すぎ、警察署から出てきた1人の女。大手生命保険会社「日本生命」の元職員・天野里美容疑者(27)です。
天野容疑者「死んでも許さない」
「惨殺し、死刑にします」 インターネットの匿名掲示板に読売巨人軍の特定の選手に対し、殺害を予告するような言葉を何度も書き込んだとして威力業務妨害の疑いで逮捕されました。
天野容疑者のものとみられる投稿には、選手の名前や自宅の住所などが記載された日本生命の顧客情報画面の写真も投稿されていたといいます。
選手と面識はないという天野容疑者。一体なぜ、そんなことができたのでしょうか。天野容疑者は、皇居からもほど近い都心のオフィスで3年間勤務をしていたということです。
東京・千代田区にある日本生命のオフィスに在籍していた天野容疑者。仕事は主に顧客のもとを訪問して行う生命保険商品の紹介や、電話での問い合わせ応対でした。
天野容疑者は、日本生命と契約する人の名前と生年月日が分かれば、住所や電話番号、生命保険の受取人の名前などの情報を閲覧することができたのです。勤務中にアクセスし、撮影したものとみられます。次のページは
■「いっぱいやりすぎて覚えていない」■「いっぱいやりすぎて覚えていない」
禁じ手ともいえる犯行に、日本生命の現役職員はこう話します。 同じオフィスで働く現役職員「個人情報の閲覧と管理については、何度も研修を受けなければならず、慎重な扱いを求められている。そんなことをするなんて驚き」 実は、天野容疑者は日本生命で働く前の2019年にも同じ選手に対する書き込みを行い、脅迫罪で罰金刑を科されていました。
今回の犯行では、選手の住所を何度も投稿し、30回以上の書き込みをしていました。
天野容疑者「いっぱいやりすぎて覚えていない」
どうして同じ選手にここまで執着していたのかは、まだ分かっていません。
元職員が契約者の情報を漏洩(ろうえい)させて起こした事件に、日本生命は次のようにコメントしています。 日本生命のコメント「このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていますことを深くおわび申し上げます。事案の発覚直後から警察に相談してきましたが、引き続き、被害の実態把握に向けて、捜査に全面的に協力してまいります」
(「グッド!モーニング」2024年7月10日放送分より)
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