2

 花火のシーズンに突入していますが、なぜ花火はヒューと打ち上がるのでしょうか。

■「花火師の優しさ」で音が鳴る!?

 皆さんは花火大会で「ヒュー」という音も聞いたことありますよね。その音の正体は一体何なのでしょうか? (1)花火玉に笛が付いていて、鳴っている
(2)高速で打ち上がる時の空気との摩擦音
(3)危険を知らせるため花火師が叫んでいる

 正解は…(1)花火玉に付いている笛が鳴っているのです。

 なぜ、花火に笛が付いているのでしょうか?国際花火シンポジウム協会副会長の東京大学・新井充名誉教授によると、この笛は「花火師の優しさ」だということです。  まずはこちらをご覧ください。花火玉の上部に付いているものが笛の部分です。断面を見ると中には火薬が詰まっていて、穴の部分が楽器の笛と同じ構造になっています。  点火すると火薬からが勢いよくガスが出て、ヒューと音が鳴る仕組みです。

 すべての花火にヒューと音がついているわけではありません。つまり、花火師が音の鳴るもの、鳴らないものを使い分けているんです。

次のページは

■見どころを逃さないために…

■見どころを逃さないために…

 どのように使い分けているのでしょうか。

 新井名誉教授によると、「絶対に見逃してほしくない、特に注目の花火に笛を仕込む」ことが多いそうです。  花火大会はもちろん花火を見に来ていますが、出店で食事を楽しんだり、一緒に来ている人と話したりして、花火から目をそらしている時間もありますよね。さらに、花火は開いてから少し遅れて音が聞こえてきます。  そうなると、目をそらしている時にドーンと鳴ってから空を見上げても、もう見どころが終わってしまいます。  つまり、このヒューという音には「花火大会の見どころを、ぜひ見逃さないで」という花火師の優しさが詰まっているというわけです。

 今年、花火大会に行く人はぜひこの音にも注目し、行ってみてください!

(スーパー J チャンネル「なるほどハテナ」2024年7月9日放送)

この記事の写真を見る
・削りません!かき氷機ナシでも…おうちで簡単 かき氷が作れる裏ワザ 材料は2つだけ・“安いバナナ”と“高いバナナ”…何が違う? 味ではない…高い値段の理由・カキの“生食用”と“加熱用”何が違うかご存じですか?「鮮度」ではないんです!実は・年金受給者は知らなきゃ損!お得な制度 “一石二鳥”お金たまって…健康にもいい・株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。