伊藤信太郎環境相は9日の閣議後記者会見で、新潟県内の阿賀野川流域で発生した新潟水俣病の健康調査について「遅くない時期にしたいが、時期は明言できない」と述べた。8日に熊本県水俣市で行った水俣病被害者団体との再懇談では「2年以内に始めたい」と26年度の健康調査開始方針を示しており、対象は熊本・鹿児島両県にまたがる不知火海沿岸とした。
健康調査は水俣病特別措置法で国による実施が定められ、環境省研究班はMRIと脳磁計を用いた手法を検討している。伊藤氏はその目的について「究極的に言えば水俣病問題を解決するため。水俣病を鑑定する意味でより客観的な方法として研究されてきたと思う」とした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。