8日も各地で危険な暑さとなり、熱中症の救急搬送が相次ぎました。番組では高齢者の家庭を訪れ、暑さをどうしのいでいるのか取材しました。
■年金生活者…涼求め百貨店へ
8日も全国各地を襲った猛烈な暑さ。午後9時の時点で、熱中症の疑いで搬送された人は、662人に上りました。
医師「日曜日は丸1日食べてない?」 50代
「食べてないです」 医師
「体は動かせた?」 50代
「いや、トイレに歩くくらい」 8日、府中市で最高気温39.2℃を観測するなど、猛暑日となった東京。番組は、都内の集合住宅を訪ねました。 女性(77)
「(Q.今ドアが開いてた)暑いから開けてるの」
「(Q.クーラーは?)ついてないの」
「(Q.つけてないんですか?)ないない。あるんだけど、ついてない」
窓を開けて、扇風機を4台回し、保冷剤を体につけるなどして、暑さをしのいでいるという77歳の女性。
女性(77)「(Q.今一番暑いので、つけた方が)本当はいいのよね。だから、主人が帰って来てから、つけてあげようと思ってます」
「(Q.夫のためにクーラーを?)いやいや、私も暑かったらつけるけど、まだこれでしのげるから、うちの中は。これとこれ(保冷剤)と扇風機」
「(Q.電気代かかるからつけにくい?)いやいやいや。電気代だって気にしてられないもん。頭が痛くなるんだ。あんまりつけると、長くつけると」 取材中にも都内の気温はぐんぐん上昇。夫が帰宅した午後2時、ようやく女性はエアコンをつけました。 女性(77)
「(Q.良かったです。ちょっと安心しました。つけないのかなと思って)つけますよ。せっかくあるのに。窓閉めてさー」 別の高齢女性の自宅も訪ねました。
午前中、女性はエアコンを切って近くの病院へ。数時間後に帰宅すると、部屋の温度は32℃を超えていたといいます。
女性(73)「(Q.エアコンないと寝られない?)寝られないし、今だっていられない。だから逃げる。家に本当はいたいけど」
「(Q.これから、どこに出かけて涼む?)病院に行ってて、食べてないから、スシローに行こうと思ってた」
「(Q.おなか満たしつつ涼む?)そうそうそう」 年金生活の中、日中のエアコンの電気代を節約し、涼を求める女性。帽子をかぶって、自宅から1キロ以上離れた行きつけの寿司店に向かいました。
店の外で待つこと1時間。
女性(73)「暑かったでしょ、ここ」
「(Q.涼めました?)涼めました。おかげさまで。お茶をいっぱい飲んで」
「(Q.部屋の中と比べると?)すごく涼しい。だって着てたもん、今。上着着てました」
「(Q.店を訪れたのは?)2、4、5回目だね」
「(Q.この後は、どこへ?)伊勢丹の地下」
「(Q.まだ帰らないんですか?)家帰ったら、まだね、暑い時間です」
凉を求めて、寿司店の後は百貨店を回るという女性。
女性(73)「(Q.涼めるコースいっぱい知ってる?)そうですね。色んな涼めるところに行ってます」
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■熱帯夜…オンライン診療殺到■熱帯夜…オンライン診療殺到
夜になっても気温が30℃近くあった、8日の都内。訪問診療を行っている「ファストドクター」には、オンライン診療の依頼が殺到していました。 30代 患者「熱が出てきたのが夕方ぐらい。あと頭が痛い」 医師
「のどは痛くないですか?」 30代 患者
「のどは特に痛くないです。一日、外を歩かなきゃいけなくて」 医師
「熱どのくらいまで出た?」 30代 患者
「1時間前くらいが38.1℃」 医師
「熱中症のような感じ。コロナとかインフルだと、初期から高い熱が出やすい特徴」 医師によりますと、オンライン診療で熱中症が疑われる人の数は、1週間前に比べて1.7倍に増えているといいます。
医師は夜間だけでなく、日中の炎天下でも無理に病院に行かず、オンライン診療を積極的に活用してほしいと訴えます。
ファストドクター 吉井康裕医師「自身の症状の緊急度をオンライン診療で判断してもらえることが、一番のメリット。7月は最も救急車の出動回数が多い月であることが分かっているので、オンライン診療の活用で不要不急の救急搬送を減らすというメリットはあるかと思います」
(「グッド!モーニング」2024年7月9日放送分より)
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