仙台市泉区の会社員男性(39)が、今年1~4月、SNS型投資詐欺で約160万円をだまし取られる被害に遭っていたことがわかった。

  • 「先生」の指南で利益10倍、夢は悪夢に  SNS型投資詐欺被害者

 にせの「投資アプリ」をダウンロードさせられ、アプリ上で投資の利益が出ているように信じ込まされていたという。宮城県警は詐欺容疑で捜査している。

 同様の詐欺被害は全国で急増しているが、宮城県警によると、県内でも1~5月に53件発生し、被害額は約5億円に上ったという。

 お年寄りだけでなく、若い世代も被害に遭っているのが特徴で、県警幹部は「SNSを使った投資は詐欺と疑って、もうけ話は安易に信じないことを徹底してほしい」と話す。

 被害者の男性によると1月、知人がやっていた「FX投資のLINEグループ」に参加。グループを主催する「先生」や「カスタマーサービス」役をかたる人物から指南を受け、80万円を投資した。

 取引用にインストールを勧められた「投資アプリ」の画面上では、投資額が10倍以上の利益があるように表示されていたという。

 だが4月中旬、主催者側から、グループを終了するため「投資で得た利益のうち8%を指導料として指定する口座に振り込めば、差額は現金として引き出せる」との連絡があった。

 男性は81万2051円を振り込んだが、その後主催者側と連絡が取れなくなったことから被害に気づき、県警に届け出たという。(岸めぐみ)

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