東京都小平市の農協で2001年、現金輸送車の警備員を銃で撃ち、現金約1億円を奪ったとして、警視庁はイラン国籍の男(51)を強盗傷害容疑で逮捕し、8日に発表した。犯行グループの1人とみている。男は事件後に出国。6日に偽造パスポートで入国しようとして見つかり、事件から23年後の逮捕となった。
捜査1課によると、逮捕されたのは住居、職業不詳のティムーリ・シャジャニ・モーセン容疑者。「やっていません」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は01年10月3日午後3時半ごろ、小平市花小金井5丁目の「東京むさし農業協同組合花小金井支店」で、現金輸送車に積み込み作業をしていた男性の右太ももに拳銃を発砲し、現金1億220万円を奪ったというもの。男性は全治3カ月の重傷だった。
同容疑者はオーバーステイで入管に出頭し、事件5日後に出国。事件後に神奈川県内で乗り捨てられた犯行車両から同容疑者の指紋が見つかり、国際手配されていた。
今月6日、フランスの偽造パスポートで関西空港から入国しようとし、大阪入管の職員が偽造に気づき、所持していた身分証から身元が判明した。指紋も一致し、逮捕に至ったという。
事件では、実行役の1人のイラン国籍の男が事件の翌年に逮捕され、懲役18年の判決を受けた。もう1人のイラン国籍の男も事件直後に出国し、国際手配された。同課は犯行は3人組とみている。
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