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 8日も40℃に迫る危険な暑さとなりそうですが、そんななかでもエアコンをつけない人が増えています。経済の専門家は、所得が平均的な家庭までもが電気料金を節約しようとしていると警鐘を鳴らしています。

■スイカしわしわ…“梅干し”状態に

 アツアツの焼そばのように、7日は各地でグングンと気温が上昇しました。

 7日午後2時すぎの静岡市、手元の温度計は40.4℃を示しています。強い日差しに照り付けられ、ジリジリと焼けるような暑さです。

 静岡市では、観測史上初となる40℃を観測。東日本から九州にかけ、強い日差しが照り付け、各地で40℃に迫る“危険な暑さ”となりました。

 茨城県のエクスプレスつくば駅では、ガラス全体にひび割れが。駅員によると外傷はなく、暑さなど自然現象の影響も考えられるということです。  家庭菜園で育てていたスイカがシワシワに…。数日前まで順調に育っていましたが、気温の上昇とともに“梅干し”のような状態になったといいます。  7日、全国各地で多くの人が熱中症の疑いで救急搬送されました。三重県では草刈り作業をしていた男性が死亡、熱中症とみられています。

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■経済の専門家「命に影響を及ぼす可能性もある」

■経済の専門家「命に影響を及ぼす可能性もある」

 去年、熱中症で救急搬送された人は9万人を超え、死者数も1000人を超えています。  危険と隣り合わせの暑さにもかかわらず、パナソニックが実施したエアコンに関するアンケートでは、「我慢できるときは消す」から「全く使わない」と答えた人が6割に迫っています。そのうちの8割が「電気代がかかるから」と答えています。

 なぜ、このようなアンケート結果になったのでしょうか。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト
永濱利廣さん
「色々な物価が上がっている中で、低所得層のみならず中流階級までも、電気料金を節約しようとして、熱中症になりやすくなっている」

 賃上げが物価高に追い付かない日本の現状。かつて「一億総中流意識」がありましたが、「中流階級の貧困化」が指摘されています。

 すでに災害級の酷暑にもかかわらず、電気料金を心配するあまり、エアコンの使用を我慢する人が増えているのです。

30代(世帯年収300万円)
「寝る時は(クーラーを)消すようにして、扇風機に切り替えるようにしています。保冷剤をよく枕元に置くようにしています」  無料でもらった保冷剤を、タオルにくるんで枕の上に置いて寝ます。

 家のエアコンを我慢して、涼しい所に行くという人もいます。

街の人
「(Q.エアコンの使用を我慢している人もいるが?)私がそうで、図書館に行ったりしたら、そっちも人で満員。みんな電気代気にして、図書館に行ってるんですよ。どうしてこうなったんだろう…」

 一方、去年、熱中症になったという人は…。

50代
「ずっとエアコンつけて、除湿して。あと扇風機を回してという状況。去年、熱中症になったんですよ。つらさは嫌なので、命に関わることはなるべく避けたいと思っています」 永濱さん
「いくら節約しようと思っても、エアコンの使用を控えることにより、命に影響を及ぼす可能性もある。そこは命を大事にしていただきたい」

(「グッド!モーニング」2024年7月8日放送分より)

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