安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から、8日で2年となった。事件があった奈良市の近鉄大和西大寺(やまとさいだいじ)駅前に設けられた献花台には、7日に続いて多くの市民らが訪れた。
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自民党が現場近くの歩道に献花台を設けると午前8時前から、奈良県内外から駆けつけた人が花を供えた。
出勤前に訪れたという神戸市の男性(65)は、殺人などの罪に問われている山上徹也被告(43)について、「暴力を通して自分の意思を通すのはテロにほかならない。民主主義に対して間違った考えだ」と話した。
大阪府羽曳野市から来た元保健師の南里敏子さん(77)は「貴重な人が亡くなった。残念でならない」と悼み、「公判では(山上被告の)詳しい動機が知りたい」と思いを口にした。
昨年も献花台が設けられたが、男が取り押さえられる騒動があったため、駅前一帯には警察官や警備員が立ち並んだ。自民党も周辺に柵を設けて、手荷物を検査した。
事件発生とほぼ同時刻にあたる午前11時半ごろには、集まった人々が献花台周辺で黙禱(もくとう)する。
この日は、自民党関係者らでつくる有志の団体が昨年に慰霊碑にあたるモニュメントを設置した奈良市内の三笠霊苑(れいえん)にも人が集まった。(富岡万葉、清水謙司、阪田隼人、仙道洸)
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