札幌市内の学校では移動式のエアコンの設置が急ピッチで進んでいます。
しかし、これは一時的な対策で、子どもや保護者にとっては2024年も暑さ対策の工夫が求められる夏になりそうです。
窓枠に取り付けられたエアコン。札幌市中央区の幌南小学校では6月全ての教室に移動式のエアコンが設置されました。
「グラウンドから汗だくで帰ってきたときにすごく涼しくて快適」
「めっちゃ涼しくなりました。湿度が高い日やすごく暑い日は、エアコンすごくうれしい」(いずれも小学6年生)
2023年の記録的な猛暑で臨時休校が相次いだため、学校にエアコンを設置する動きが進んでいますが、設置したのは道立学校で0.8%、市町村立で19.1%にとどまっています。
札幌市教育委員会も常設のエアコンをすべての学校に整備するのは2027年度までとしていて、それまでの一時的な措置として、こうした移動式エアコンを導入したのです。
室外機が必要な常設のエアコンに比べて、簡単に取り付けられるのが移動式エアコンです。
しかし、エアコンとしての能力は住宅の「一部屋分」ほどで、教室全体を涼しくするのは難しいといいます。
「移動式クーラーがついても熱中症の心配は消えないので、できるかぎり対策をしたいと考えている」(札幌市立幌南小学校 大宮 健一校長)
この夏も猛暑が予想される中、保護者が気を付けていることを聞いてみると…。
「小まめに水分を取らせる」
「水筒持ち歩いて、帽子かぶせてます」
「帽子か、この冷たいの(ネッククーラー)。(気温が)30度くらいになったとき、外で遊ぶときはつける」(いずれも保護者)
夏本番を前に生活雑貨を扱う店では、暑さ対策グッズの売れ行きが好調です。
「暑さ対策のグッズがずらっと並んでいます」(狐野 彩人アナウンサー)
「6月後半から気温が上がったきているので、現在品薄になってきているものもある。家族で見ている人もいる。海外の人も試着する人が多くいる」(モユク札幌ロフト 佐藤 薫さん)
こちらは帽子の中に入れるひんやりグッズ。冷蔵庫で1時間ほど冷やし、帽子の中にセットすることで直射日光を受ける屋外でも涼しく過ごせるアイテムです。
そしてこの夏、特に人気なのが…。
「首につけるリングが人気の商品です」(佐藤さん)
あらかじめ冷やす必要がなく、本体の温度が28度以下で氷のように固まる特殊な構造です。
「ひんやりします。手で触ったときよりもより冷たさを感じます」(狐野 彩人アナウンサー)
2024年は首に触れる部分が太くなり、肌に接する面積が増えたことで、より涼しく感じるように進化しました。
ほかにも水で濡らして首などに巻く「スカーフタイプ」のものや「ひょうのうタイプ」のものなどが人気だということです。
この夏も暑さから子どもを守る対策が必要です。
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